2013年5月22日 (水曜日)

翔ぶよ♪(2013.05.18)

Kometsukimushi

春蝉と 米搗く虫の 夏祭り

小型のコメツキムシ、石尾根で出合いました。群れで棲んでいるようで、座っているとそこここで何匹も目にします。すこし下ではエゾハルゼミがたくさん鳴いていて、それは賑やかな山でした。

コメツキムシ自体は珍しくないのですが、群れとなると記憶がありません。前週のタワ尾根でもこの虫に出合っていて、この季節の奥多摩では普通なのか、それとも突発的な大発生なのか、気に掛っています。


Kometsukimushi2
これは別の種類のコメツキムシ、先ほどよりいくらか大きな種類です。こちらは群れではなく、一度しか出合いませんでした。


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2013年2月15日 (金曜日)

白蛇と緑蛇

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飛行機から撮った山の写真を見て思いだした風景があり、その写真を探していたら出てきたのがこの画像、アフリカのナミブ沙漠に生える奇想天外という植物です。葉は二枚だけ、それが生涯伸び続け、先の方から枯れていく。あまりの個性にクラッと来たことを覚えています。むかしむかし、ロンドンの王立植物園で撮りました。

探していたのは、上空からのグリーンランドの写真で、狐色の大地に氷河が何本も蛇行していて、これが氷河の本家かと感嘆したものです。高緯度地方に行くと、いわゆる高山植物が平地にたくさん咲いていて驚くことがありますが、氷河で同じようなことを感じたわけです。年初で巳年を意識していたこともあって、それを思いまだしました。

名ばかりの 緑の国を 刻む蛇 巳年の春に 蘇りたり


飛行機はロンドンからサンフランシスコに向けて飛んでいました。一連の写真がロンドンで終わっていたので、残念ながらそちらの写真は撮ってないことが判りました。 画像がないんじゃ締まらないし、似たような画像が こちらにあるので覧ください。

奇想天外も蛇に見えなくもなく、白蛇の写真を探していたら緑蛇の写真が出てきたというお話でした。

ついでに王立植物園で撮った画像をいくつか、


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オーストラリアのヒユ科の花です。


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ホトトギスみたいと思いましたが、なんだか判りません。



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サラセニアの花のようです。


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2012年12月 6日 (木曜日)

残り火(2012.12.05)

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もみじ狩り 沢も歩け
と さそう尾根

残り火の もみじに曳かれ 暮れの沢


前回、日曜日の様子から、5日水曜も紅葉の山に出かけました。結果は正解。

下りは紅葉の様子を
見て決める、場合によっては沢もありと考えていましたが、選んだのは一番長く沢を歩くことになる尾根。鮮やかな橙や赤の目立つ尾根でした。

小さな沢は植林に覆われていましたが、岩床が続いて凸凹の滑といった風情。濡らさないとなると足の置き場に悩むところもあって、面倒なので靴のまま水に入りました。結局沢歩き。

時折走る魚影、そして何より水に足を入れる解放感、久しぶりの沢歩きは新鮮でした。


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唯一の滝、2mほど。


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2012年12月 2日 (日曜日)

石砂山(2012.12.02)

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今年のもみじは納めたつもりだったのですが、この秋子供が山を歩いたのは一回だけだったと気づいて、また出かけました。

選んだのは道志の石砂山、西峰北尾根を登り、東峰北の登山道を降りました。


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目薬の 落ち葉散り敷く 小峰路

大石神社から西に100mほど歩いて山道に入る。散り敷いたメグスリノキの落ち葉。



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その少し先に立派な作りの社、古峰神社に由来するとのこと。


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西峰北尾根は東側の植林がなかなか終わらず、やや期待はずれ。ただ、西側の雑木林には鮮やかな木が多く、美しい。


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500mを過ぎたあたり。ここから西峰頂上にかけて幅の広い尾根が続く。全て雑木に覆われ、大きな木も多い。この尾根への評価も当然急上昇。


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西峰直下から北を眺め下ろす。 冬姿に近い。


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東峰へ向かう道。


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東峰からの下り。こちらも鮮やかな赤が多い。


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植林にはいる少し手前。

10時過ぎに広がった雲は結局最後まで切れず、冬の訪れを感じさせる寒々とした、しかし華やかな山だった。

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2012年12月 1日 (土曜日)

もみじ納め(2012.11.27)

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起つ国の 門出ことほぐ 朱の紙垂

駆け下る紅葉 ほとばしれ巷に


今回がおそらくもみじ納めになると思います。最後に相応しい綺麗な紅葉でした。

寒くなるし、冬籠りに入るかも知れません。


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2011年7月11日 (月曜日)

万三郎岳と万二郎岳(2011.07.03)

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梅雨晴れ間 木々の花降る 伊豆の山


ツツジの花着きが良い今年、

長らく懸案だった天城躑躅を是非とも見たい。

と、3日日曜、天城、万三郎岳と万二郎岳に向かいました。

天城躑躅にはもちろん逢えたのですが、

でもそれはこの季節に天城を彩る花の一つに過ぎず、

思いがけない花が次々と現れる花の山でした。


11070303アマギツツジは想像していたよりずっと背が高い。四辻あたりは特に高く、小さな樹でも5m。しかも下枝が少なくて、目の高さで咲く花は殆どない。遠く見上げる花、拾う花。

11070301それでも、登るにつれ小柄な樹も現れて、やっと花に向かい合えた。

ミツバツツジの仲間と聞いていて、そのとおり葉は三つ葉形だが、大きくて色が濃い。花色は薄い朱色で、見ようによっては野暮ったい。

11070312でも花色には当然個体差があり、色の濃い株にストロボを当てるとこんな色。大きくて花も葉も濃厚で、さしずめ南国三葉躑躅。

11070306 とうに終わりと思っていたヒメシャラも花が残っていた。

11070307終わった花は至るところに落ちている。

半夏生 天城の森に 花降りき

前日2日は今年の半夏生だったが、ここに降ったのは毒ならぬヒメシャラの花だった。

11070313一番たくさん咲いていたのはコアジサイ。

11070305あちこちで林床を埋め尽くし、歩いていてもはっきり香る。

11070314アマギベニウツギもしくはアマギニシキウツギ。天城固有種かぁ、と有難く観察するが、もう花が傷んでいて、残念ながら普通のニシキウツギとどう違うのかわからない。

11070309普通のウツギ、でも綺麗。

11070310エゴノキらしい白い花もたくさん落ちている。その絨毯とアマギツツジ。

咲く躑躅 散り敷く花に 我想う


11070311西側から眺める万二郎岳。

この季節、東京周辺で花の山といったら、真っ先に思い浮かぶのは上越国境や御坂、あるいは八ヶ岳など、花畑の山。それとは全く趣の異なる花木の山。一昨年の石楠花に続き、またしても天城の山に驚かされた。

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2010年5月17日 (月曜日)

姥子山(2010.05.15)

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若葉咲き あいなき沢に 浄来たる

何の話かというと、甲州郡内奈良子川のお浄ヶ沢(オジョガ沢)。ここで失踪した美女お浄に因む名前とされていますが、歩いてみればな~んにもない沢、少なくとも水の消えるまでは。それでもこの季節、沢は新緑に包まれ、名にし負う美しさを備えていました。

馬子にも衣装 藪沢にも新緑

15日土曜日はこの沢を歩いて、1327m峰との鞍部から姥子山に登ってきました。


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Ubako1奈良子林道のゲートに車を置き、お浄ヶ沢まで林道を行く。天気は良いし緑は綺麗だし、と上機嫌だが、その後は次第に雲が増え、綺麗な青空は結局この時だけ。

(左の写真、白い花はウワミズザクラ)

Ubako3お浄ヶ沢は悪場もなく穏やか。退屈な沢とも言えるが、特別な気遣いなしに沢の新緑を楽しめるという点でなかなか良い。

新緑は七難隠す、ふと頭に浮かび、沢の七難とは何ぞやと考え始める。


淵なし滝なし滑なし花なし水乏し それに植林

花は無くもないが少なくて、ここまでのところお浄ヶ沢は六難該当。

1100mで右俣に入るつもりだったのだが、適当に踏み跡を拾っていたら左俣に入っていた。戻るついでに左岸に上がり、二俣中間尾根を覗いてみる。

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ここは姥子山東峰の南東尾根でもあり、地図を見る限り、すんなり登れるとは思えない。でも岩場は現れるものの困るほどではなく、このまま登れるかも知れない、と考え始めたとたん、大きな一枚岩が現れる。これは怖い。

登ってきた尾根を下り、見通しの良いところで右俣に降りる。

Ubako5降り立った右俣、既に水は枯れていて、いかにも源頭らしい緩斜面が広がっている。喬木もそこそこの大きさで、気持ちよいのでここで暫く過ごすことにする。

左に枝沢を2本分け、1327m峰の西鞍部に向かう。次第に笹が覆いかぶさり、最後は藪を歩く。少しだがダニもいる。これで七難。

Ubako6登りついた鞍部には送電鉄塔があって、雰囲気はいまひとつ。それでも笹と新緑に覆われたお浄ヶ沢は美しい。

姥子山に向かう。緩やかに始まる道は次第に傾斜を増し、尾根は岩がちに痩せてくる。小さな岩峰をふたつ越えて姥子神社に到着。展望は素晴らしく、たとえば大寺山や麻生山の様子など、昨年末に尾越山から眺めた時よりもよく判る。周囲の山を眺めながら小一時間も過ごし、下りにかかる。

Ubako7西峰を越えると穏やかな笹の斜面が広がる。樹相もなかなか良い。林道に入り南西に下るとトリヰ沢の源頭が見下ろせるが、これまた良い雰囲気。

次に奈良子に来る時の計画をあれこれ考えながら登り尾根を百間干場に下り、帰路についた。

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2010年1月23日 (土曜日)

滝子山(2010.01.20)

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遠慮せい 大寒に吹く 南風

思わずそう呟くほど暖かい風の吹いた20日水曜日、この日は大寒でしたが、滝子山に登ってきました。登りは滝子沢二俣中間尾根、タカさんによるとここに登山道らしき道ができているとのこと、早速様子を見てきました。


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Takigo2南稜を大鹿林道まで登り、右折して東に向かう。道というからにははっきりした入口があるはず、とゆるゆる歩いて行くと左手にきっちり並んだ植林が見えてくる。覗いてみれば階段があって、あぁこれか。植林はほんのわずか、緩やかに切られた道は本来の雑木林に入っていく。

林道付近は確かに新しい道だが、尾根筋に乗ればよく踏まれた道に変わって、おそらく昔からの道なのだろう。

けれども、その古い踏み跡の両脇には最近伐られたばかりの木が無残な断面を見せている。伐る前の枝振りは判らないものの、かなり広い道幅を想定している。一方で、入口の植林は左右の間隔がずっと詰まっていた。明らかな矛盾が胡散臭い。

伐られた枝は道の両側に放置されて見苦しい。のみならず、一部は道に張り出し邪魔をする。まさかこれで整備終了ではなかろうね。

Takigo3釈然としない思いとは裏腹に、風は温かく、青空に枝を伸ばす木々は美しい。もうつまらんものは見ないことにする。

大きな木が混じり始め、右に巻き気味に登って桧平に到着する。良い尾根だった。

先週の雪がわずかに残る道を山頂に向かう。気温が高いせいか、空が白く濁ってくる。それでも、山頂からは赤石山脈がはっきり見える。悪沢、赤石、聖はともかく、その南、白根南嶺は地図もないので帰宅後の宿題に。

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四周の眺めを堪能したので、ずみ沢への道を下りにかかる。北面には先週の雪がたくさん残っている。

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正面に八ヶ岳を眺める雪の緩斜面、氷がたくさん着いたずみ沢、南風をものともしない冬景色を楽しみつつ下り、車に戻って帰路についた。





(冒頭の句はタカさんに手直ししていただきました。)

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2010年1月17日 (日曜日)

桧岳山稜(2010.01.14)

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火曜日の降雪を受け、14日木曜日は桧岳山稜を歩いてきました。秦野峠林道起点に車を置き、雨山峠から林道秦野峠へ赤実線を周回しました。


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Hinokidakka2 歩き始め、寄沢沿いの道には全く雪がなく、見上げる稜線も狐色。これは外れかと思うも、そこそこ残る雑木林と沢の景色を楽しみつつ登る。

天気は快晴、沢沿いの道は風もなく、厚着した背中は汗ばんでくる。

Hinokidakka3越場ノ沢(寄コシバ沢)を渡って小屋ノ沢に降りるあたり、待望の雪が現れる。雪は少なく、水もないけれど、冬の沢らしい景観が嬉しい。

雨山峠が近づくにつれて雪は徐々に増え、登り着いた雨山峠は完全に雪に覆われている。昨日今日、雪面に足跡を残したのは兎だけ。誰も歩いていないまっさらな雪。

Hinokidakka4雨山への登り、木の間越しに北側の山が姿を見せる。雪化粧した蛭ヶ岳、棚沢ノ頭と不動ノ峰が立派で見違えるよう。

稜線に出てから北西の風が強いのだが、風を遮る植林も多く、寒さもさほど辛くない。

登りついた雨山、南が開けて相模湾が視界に飛び込んでくる。

雪の道 梢の先に 相模の海(み)

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うまい具合に北西側は植林で、風が弱くて温かい。相模の海や伊豆の島々を眺めながらゆっくり休むことにする。

Hinokidakka6雪の道を南西に緩やかに下り、登り返して桧岳に到着する。山頂は植林に覆われてつまらない。でもその南西、緩やかな雪の斜面には雑木林が広がっている。思わず歓声を上げたくなるが、踏み込んでみると雰囲気はいま一つ。大きな木が少ない。

Hinokidakka7 ここにはヒメシャラの森があるはずで、それが今日の目的の一つなのだが、一目でそれと判る大きなヒメシャラはごく僅か。それも株元が荒れていて滑らかさに乏しい。丹沢のヒメシャラ、正確にはヒコサンヒメシャラはその亜種のトウゴクヒメシャラである、どこかで読んだが、そのせいか。

小さな木は、と見て回るがはっきりと判らない。いずれにせよ、ヒメシャラと一目で判らないようでは、森を眺める意味がない。天城のヒメシャラが念頭にあっただけに、ここの貧しさに大きく落胆する。

Hinokidakka8 それでも新雪の緩斜面、気を取り直してゆるゆる歩けばやはり楽しい。適当に歩いていたら、寄沢に下りかかっている。それも良いのだが、今日は桧岳山稜を林道まで通すことに決めている。少し北に回って伊勢沢の頭に向かう。

伊勢沢の頭に特別の印象はなく、素通り。このあたりも小柄な雑木が多い。おまけに樹間が広くて横張りで、まるで果樹園を歩くよう。でも、おかげで眺めは良い。

下るにつれて雪が減って植林が増えてくる。今日の山歩きはもう終わった気分、暫く下って林道に降りたった。

今日は一日誰にも合わなかった。静かな山。ユーシンが秘境に戻ったことでもあり、今年はこのあたりも歩いてみようか・・・まずは森の様子を調べてから、などなど考えつつ林道を下って帰路についた。

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2010年1月 6日 (水曜日)

大室山(2010.01.04)

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歩き初め 霧の花咲く 山毛欅の森

大室山から道志川に落ちる良い尾根がある、ずいぶん前から気付いていました。きっかけがないまま放置していたこの尾根、茅ノ尾根ですが、ここを今年最初の山と決め、4日月曜日、道志川に向かいました。


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道志川から改めて見上げる茅ノ尾根、下の方は植林にびっしり覆われているが、準備運動と割り切り、久保の吊り橋を渡って登りにかかる。

Oomuro4 大渡からの道を合わせ、その暫く先で雑木の自然林に飛び出す。植林が思ったより長かったが、歩きやすい道にさほどの時間はかからない。
天気は曇りがち。でも時折日が射す。そんな時は山頂を除いて快晴に近い。雲はこのあたりだけか。

Oomuro3自然林を楽しみつつ、緩やかな尾根を登っていくと、やがて大きなブナが現れる。ガラリと雰囲気が変わるが、惜しむらくは左側の植林が水を差す。
その植林もすぐに消え、やがて小雪が舞い始める。それに呼応して氷をまとった木々が現れる。ブナの緩斜面、それだけでも良い雰囲気なのに、白く薄化粧した枝先が美しく、これは動けない。ここでゆっくり散策しながらの休憩に。

Oomuro4 更に登る。完全に雲の中に入ったようで、霧が流れて青空が消える。けれど、枝先はわずかだが白さを増したよう。
ほんの少しだけで良いから雲が切れないか。粘ってみるも、
さすがにそれは無理。でも青空のない淡彩の風景は幻想的で素晴らしい。

Oomuro5緩やかな尾根を登りきって山頂に着くが、雰囲気はやや荒れ気味、展望もないので素通り。
犬越路への道をわけて西に向かう。こちらは相模湾からの風が直接あたるだけに、霧氷が一段と厚い。これも素敵な風景だが、枝先の線が細く、軽やかな茅ノ尾根の霧氷が好みかな、などと贅沢なことを考えつつ下って、前大室に到着する。

Oomuro6今日の霧氷はこのあたりが下限のようで、少し西に下ると霧が切れてくる。ここから北に降りる私には絶妙の配剤。狐色の加入道山を背景に、流れる霧と霧氷の木々に別れを告げて、前大室から北に向かう。

ヤケハギ尾根は、下り初めこそ下生えにアセビを配したブナの森が新鮮だが、やがて植林と急傾斜が断続的に現われる。

それでも、新年早々霧氷に出合えた幸先の良さに気分は上々、小椿から久保に戻って帰路についた。



Oomuro8

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