2009年11月 7日 (土曜日)

権現山(2009.11.06)

Gon01

6日金曜日、権現山に行ってきました。登り北尾根、下り玄房尾根です。晴れわたって澄んだ空と強めの風が秋らしく、とても気持ち良く歩けました。


Gon02 北尾根は、下部の植林を抜けると頂上まで自然林が続きます。全般的には地味な紅葉でしたが、綺麗に染まった木も混じって華やかさを添えていました。









Gon03 頂上直下、岩稜のあたりはほとんど葉がなく、もう冬姿。これも良いけど、まだ秋の山を歩き足らない気分です。来週はもっと低い山にでかけよう。

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2009年6月28日 (日曜日)

尾瀬(2009.06.25)

Sen01

このところ天気と休みの相性が悪くて暫く山はお休みでしたが、久々に好天の休日となった25日木曜日、尾瀬を歩いてきました。

尾瀬ヶ原は5年前にも歩いているのですが、尾瀬沼となると訪れたのは遠い昔、夏の記憶は綺麗に消えていて、白い雪原しか思い浮かびません

今年は夏の尾瀬沼に出かけよう、と思い立ったのは春先のこと、日帰りの計画はとうに出来ています。北に行くほど晴れやすいとの天気予報で即決定、大清水に向かいました。

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Sen02 大清水から林道を1時間近く歩いて、一ノ瀬の休憩所で早くも最初の食事。今日は早立ちだったからもう空腹だ。
降りてきた方に花の様子などを聞いて出発。三平橋の脇から片品川に降り、その先で左に分かれるセンノ沢に入る。平凡な川原を少し歩くと赤茶色の滝が現れる。

流域面積のわりに水が多いような気がするが、このところ続いた雨のせいか、雪解け水のせいか、などと考えつつこれを越えると滑になる。凸凹が多いのだが、これが延々と続く。歩いても歩いても途切れることなく滑、立派。

Sen03 Sen04

朝のうちは曇りがちだったが、次第に晴れて陽射しが入ってくる。水キラキラ。最初は冷たく感じた水も、もう気にならない。

長かったその滑もついに終わって川原に変わる。が、それも僅か。今度は小滝が次々に現れる。水が多くてしぶきを浴びるが、気温も上がっていてむしろ気持ちよい。

Sen05 Sen06

Sen08 やや大きな滝を越えると再び滑、今度は灰色に岩質が変わり、起伏が大きい。

左手に何か赤いものが・・・ムラサキヤシオの花が落ちている。尾瀬沼のムラサキヤシオは2週間以上前に開花情報が出ていた。今年はとうに諦めていて、ここまですっかり忘れていたのだが、これを目にして後悔と期待がむくむく頭をもたげてくる。

滝や滑はその後も次々に現れて、綺麗な景観を見せてくれるが、それを楽しみつつも、周囲の枝先が気に懸かる。

Sen09 Sen10

あった! 小さな株が枝先にまだ花を残している。

Murasaki3

ほんの数輪に大喜び。
でも、それはほんの序章で、更に歩くと綺麗に咲いたムラサキヤシオが次々に現れ、小規模ながら群落になっている。しかも、僅かに蕾を混じえてほぼ満開、新鮮な花が圧倒的に多い。
全く期待していなかっただけに大きなおまけを貰った気分。

セン沢田代に向って詰めに入る。流れが細くなり、次第に両岸の笹が覆いかぶさってくる。沢底の石が見えず、足さぐり。歩きにくい。左に笹薮のきれた湿地状の溝が見えるので、これに入ってみる。初めは歩き易かったのだが、これが大間違い。次第に西に向きを変え、笹の激藪の中で消えてしまう。

流れに戻ることも考えたが、あちらも最後は激藪かもしれず、このまま登山道のあるだろう北に向って藪に突っ込んでいく。長い、太い、枝別れしてる、3拍子そろった笹と格闘することしばし、何とか登山道に飛び出す。大した距離ではなかったが、精神的、肉体的な消耗は大きい。二つ目のおまけは厳しかった。

ツバメオモトの傍らで花を眺めながら暫く休み、登山道を北東に向う。少し下るとセン沢田代の標識があるが、あたりは笹原で湿原は見えない。もう笹藪に入る気にはなれず、そのまま皿伏山に向う。

Sen11あたりはシラカバ、オオシラビソ、それにダケカンバの森に覆われているが、そのシラカバの大きいこと。月初に、樺の木を幾重にも見通す八重樺原を素晴らしいと感じた。ここは黒木が混じり、深い笹に覆われ、その良さはないが、シラカバの大きさはその上を行く。単なる通過点と考えていた皿伏山、強く印象に残る。

道は下りに変わり、小さな湿原に出る。タテヤマリンドウが一面に咲いている。他にイワカガミやミツバオウレン。コバイケイソウももう咲いている。

Sen12ついで大清水平。こちらは木道沿いにワタスゲが目立ち、更にヒメシャクナゲ。ミズバショウも少しだが咲き残っている。ミズバショウを見に来たわけでもないけど、やはり嬉しい。それに、もしかしたら尾瀬のミズバショウは初めて見るのかも知れない。

尾瀬沼の南岸に降り立つ。沼の向こうに燧ヶ岳を望み、尾瀬沼ってこんなに大きかったか。絵になる。

Sen13

沼の休憩所に休んでいる人がひとり。一ノ瀬からここまで誰にも合わなかったことに気づく。こんなに静かな尾瀬なら、また来よう。

三平峠から大清水に下り、帰路についた。




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2009年6月 3日 (水曜日)

袈裟丸山(2009.06.02)

Kesa01 

昨日は袈裟丸山に出かけてきました。郡界尾根登山口から前袈裟の南西尾根を登り、後袈裟から郡界尾根を降りてきました。石楠花は今ひとつでしたが、白やしおの花着きがなかなか良くて、貴重な晴れ間を気持ちよく過ごすことができました。

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小中川本流沿いの林道に入る。これはすぐに消えてしまうが、踏み後は続いている。しばらく沢沿いを歩き、左岸の1504m点から降りてくる枝尾根末端に着いたので、沢を離れてこれを登る。

Kesa02 少し登ると南側の展望が開けてくる。あちこちにヤマツツジが咲いている。眺め降ろす尾根はもう緑がずいぶん濃くて、エゾハルゼミが賑やかに鳴いている。もう山麓は初夏だ。




Kesa03 緩やかに上り詰めて、南西尾根に出る。大きな木は少ないが、落葉樹と下生えの笹が好もしい。尾根を辿っていくと、その落葉樹がときおり消える。ぽっかりと開けた笹原が印象的だ。



Kesa04 下の方では落ちた花が多かったシロヤシオは、次第に咲き揃った木が増えてくる。尾根筋よりも西斜面に多くて花の中を歩く雰囲気はない。でも、小柄な木が多く、開けたところではむしろ花がよく見える。



Kesa06 山頂が近づき、傾斜が強くなる。ここで上から人が降りてくる。平日のバリ尾根で人に合うことはまず無くて、少し驚く。でも、郡界尾根登山口からの周回を考えれば、この尾根は真っ先に目に付くはずだから、花時ならば人に合っても不思議なく、いずれ登山道になるかも知れない。

Kesa05 山頂にはたくさんの人が休んでいる。西が開けて展望が良く、雪の残る至仏や武尊が新鮮だ。ひとしきり眺めて後袈裟に向う。

後袈裟への道は満開のアズマシャクナゲに覆われている。今年の花着きはあまり良くないが、豊作の年は凄いだろう。

後袈裟から郡界尾根を西に下る。はじめはコメツガとシャクナゲのやや暗い道だが、やがて下生えが笹に変わってシロヤシオが現れる。こちらも木の数が多い。それに花着きが良い。

Kesa07 Kesa08


Kesa09 シロヤシオの道は祠を過ぎると終わり。後は下るだけと思っていると、尾根の幅が広がってシラカバが増えてくる。大きなものは直径50cmを越えている。標識があるわけではないけど一目瞭然、八重樺原とはここのことか。見事。

標識に従って、郡界尾根を東に下る。ヤマツツジを眺めながら下っていくと下に林道が見えてくる。木製の階段を下って登山口に降りたち、帰路についた。



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2009年5月28日 (木曜日)

中島川(2009.05.26)

Nakajima01 

5月も下旬に入ってそろそろ新緑も終盤、26日火曜日は標高を上げて多摩川源流、一ノ瀬川流域を歩いてきました。ここを訪れるのは一昨年秋の中瀬川とその右岸尾根以来1年半ぶり、今回はその西隣の中島川を辿りました。

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中島川橋から林道を入って右岸に渡り、中瀬川との二股で沢支度。前回より水が多い。出合い付近、中瀬川は藪っぽい川原が続いたが、こちらは直ぐに滑が現れる。

Nakajima02

新緑に包まれた岩盤を水が滑り、美しいことこの上ない。おまけに緊張を強いる滝や廊下は全くなくて、その美しさに浸ってただ歩くだけ。天国のような沢。

滑滝(冒頭の写真)の上で巡視路が横切る。ここから次第に川原と倒木が増えてくる。巡視路付近から滑の始まる中瀬川とはこれまた逆だ。 

Nakajima03出だしはとっても良かったけれど中だるみ。それでも、新緑の自然林は相変わらずで、締まりはないが、綺麗なことに変わりない。

やがて水が減ってそのまま伏流になる。これで終りかと思っていると再び滑滝が現れる。でも、水はもう僅か。これを越えたところで主稜線の巻き道が横切る。ここで食事にする。

主稜線南面巻き道を東に向う。この道が通る1700から1800mは春の盛りで、シラカバやハウチワカエデの新緑にトウゴクミツバツツジの紫色が混じり、足元にはスミレやコミヤマカタバミが咲き乱れる。

Nakajima05 Nakajima06

春の山を楽しみ、夏焼沢や東谷の様子なども観察しながら歩いて山の神土に到着。ここから西御殿岩を往復する。

Nakajima07 西御殿岩周辺のアズマシャクナゲはだいぶ咲いていて、5分咲きほどか。花着きはいまひとつで、花も蕾も全くない木が目に付く。
でも、イワカガミがたくさん咲いていて華やか。



Nakajima08 目の前の山腹を新緑が駆け上がり、稜線まで緑一色に染まるのはもう間近。清々しい。
思わずつぶやく、

賭け上がる
   緑一色
      面前清。



山の神土に戻って牛王院平に向かい、七ツ石尾根を下る。

Nakajima10 緩やかな尾根は新緑を楽しむのに絶好のはず、と考えていたが、逆に鹿に喰われて枯れた木も目立って、痛々しい。夏焼尾根から東谷にかけて、鹿に痛めつけられた木が多かったが、まだ枯れ木は目立たなかった。あそこもいずれこんな姿になるかと思うと言葉がない。

三ノ瀬の民宿街から車に戻り、帰路についた。

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2009年5月17日 (日曜日)

万三郎岳と万二郎岳(2009.05.14)

Amagi01

私の花暦は今週から白やしおになっているのですが、奥多摩ではだいぶ不作の様子。近隣山域を含めて今年は見送りと決めました。ツツジは足並み揃えることが多いので、石楠花も期待薄か、と寂しい気分で調べていると、今年の天城石楠花は良いらしい、おまけにもう咲いてる、との知らせに出合いました。

天城の山は馴染みがないのですが、そういうことなら今年は絶好の機会なわけで、14日木曜日は万三郎岳と万二郎岳を歩いてきました。ごく普通の行程で、天城高原ゴルフ場の駐車場から反時計まわりに周回してきました。

毎年見に来ている伊東の方によれば、 石楠花がこんなに咲くのは4,5年ぶり、とのこと。 多くの木が目一杯の花房で樹冠を飾っていました。そして、実際に目にして判りました、天城の石楠花は一味違う。

(補足:前回の豊作は2005年と後に判りました。)

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丘陵のような山々を走る伊豆スカイライン、新緑の中にヤマツツジやミズキが点々と咲き、何より植林がほとんどない。登り口への道中で、早くも伊豆の山に好感を持ってしまう。でも、車道がなければここが既に楽しい登山道になるのだが、とも考える。

天城高原ゴルフ場にはハイカー専用駐車場があり、既に50台ほどとまっている。身支度をして道路の反対側から登山道に入ると、右側が植林されている。登り口までの道で期待を膨らませていただけに落胆は大きい。

Amagi02 それでも、左側の自然林にはヒメシャラが多く、林床にはフッキソウが生え、南の山らしい森に次第に引き込まれていく。考えてみれば、いつもの感覚なら登り口で半分自然林は良い方で、伊豆スカイライン周辺が良すぎた、ということで納得する。

Amagi03 右側も自然林に変わり、やがて左上方に待望のアマギシャクナゲがポツリポツリと姿を現す。そして山襞をひとつ越えると、ややまばらながら道の両側が群落になる。どの木も花着きが良く、これ以上は考えられないほど花をつけた木も多い。

石楠花を眺めていて、妙にしっとりと柔らかく感じるのだが、これは何だろう?

Amagi04 実は山で石楠花の花に合うのは3年ぶり。直ぐには気がつかなかったが、いつも逢っているアズマシャクナゲは標高2000m前後に多く、針葉樹の森に住んでいる。でもここの喬木は新緑まぶしいピカピカの広葉樹ばかりで、この差は大きい。

違いがはっきりわかると一段と立ち去りがたく、改めて眺めていると既視感を覚える・・・ツガの森に咲く赤やしお。そうか、 新緑に包まれた軽やかな石楠花はあれと対になるんだ。

Amagi05桃色から白まで、アマギシャクナゲは色幅が広い。白にも二種類、わずかに紅をさす蕾から白く咲く花と、はじめから純白で緑を帯びた花がある。こんなことまで判るのはたくさん咲いていればこそ、今日ここに来て本当に良かった。

少し登りになって涸沢分岐点、万三郎岳へのかつての道が分かれるが、ここは石楠花保護のため立ち入り禁止になっている。石楠花はこの道が一番多いのだろうが、そういう理由ならばおとなしく従うことにして直進する。

Amagi06 新しい道はその先、長椅子の脇から左へ緩やかに登っていく。この斜面には大小さまざまな喬木が混じり、下生えにはヒョロリと伸びた木が並んで、実に健全な森と写る。

尾根が少し痩せると、アマギシャクナゲとトウゴクミツバツツジが点在する。左側、旧道沿いの石楠花は見えないかと、眺め降ろしてみるが、これは無理。時計まわりの大人数グループとここで何組かすれ違い、賑やかなので先を急ぐ。

Amagi062 道は一回り大きな尾根に登りつき、そのまま南東に向う。道沿いは若いブナ、少し離れて左側に石楠花が点在する豪華な道だ。新緑と花を楽しみつつ歩いていくと八丁池を示す道標があり、その先で南側が開ける。ここまで抜きつ抜かれつ、同じ道を歩いてきた伊東のお二人が休んでいて、昼食にするとのことなので、私も混じって伊豆の山について教えてもらう。

Amagi07 さして広くもない万三郎岳の山頂は混雑しているので素通り。少し下るとまた石楠花の群落が現れる。標高が少し上がったので蕾の木もあるが、ほとんどの木は既に満開。

稜線は緩やかで概ね落ち葉に覆われているのだが、ここで気に懸かる点がひとつ。次の世代の石楠花はどこに芽生えるのか?石楠花は湿った苔の上で芽生えるようで、苔むした岩場では子供がうじゃうじゃ育っていたりする。ここは落ち葉だらけで、ざっと見回して小さな株は全くない。

Amagi082 林床を見ながら暫く歩いて、苔むした倒木にいくつか子供を見つけたが、絶対的に数が少ない。ここの石楠花は将来が心配だ。それともブナを含めて森全体に大きな周期があるのだろうか。

東に進むと大きなブナが増えてくる。ブナだけでも一流の森なのに、林床には引き続き石楠花が咲いていて、またしてもここで動けなくなってしまう。いや天城の山は凄い。

Amagi09 石楠立(はなだて)に着くと石楠花はもう終わり。変わってアセビが増えてくる。喬木もブナに替わってヒメシャラの大木が多くなる。これはこれで面白いのだが、当然ながら今の時期に花はなく、宴の後といった気分。だいぶ遅くなってしまった、万二郎岳の手前でひとしきり太平洋を眺めて駐車場へと急ぐ。

見落としていた宝石。伊豆に関するものといったら、しろばんばと伊豆の踊り子、それに天城越えくらいしか思いつかない。なんたる貧しさ。山に限らず、伊豆についてもっと知りたいと思う。

帰りは伊東に出て、海沿いを北に向う。打ち寄せる波を眺めていると、やはりここは第一に海の国だと感じる。山に植林が少ないのは、過去の制度よりも人々の関心が山より海に向いてたからではないか?

有料道路を乗り継ぐと思ったよりずっと早く家についた。また天城の山に行くことになりそうだ。

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2009年5月10日 (日曜日)

大マテイ山と鶴寝山(2009.05.09)

Matei01

昨日は大菩薩、牛の寝通りに出かけました。小菅の湯からモロクボ平経由で大ダワに上がり、そこから牛の寝を鶴寝山まで歩き、少し戻って山沢沿いの登山道を小菅の湯に下りました。

快晴の土曜日とあって牛の寝こそ賑わっていましたが、松姫峠や鶴峠からの入山がほとんどのようで、小菅からの道は登り下りともにいたって静か、自転車が一台通り過ぎただけでした。

連休の埋め合わせに子供を連れて行きましたが、よく整備された道に何の不安もなく、一緒に新緑の森を楽しんできました。


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Matei02 小菅の湯から山沢に降り、道標に従って向かい山腹に取り付く。植林の中をジグザグに切られた道を登り、田元からの道を合わせると傾斜が緩み、自然林が現れる。あまりに平らで少し単調だが、白樺の新緑が綺麗。


Matei03 川久保からの道を合わせると普通の尾根幅になるが、もう植林は殆どなくて、新緑の美しい道を緩やかに登っていく。






Matei04 1274m峰と大マテイ山、ともに北西を巻いて大ダワに登りつく。周囲が伐採されてとても眺めが良い。







Matei05 鶴寝山までは起伏の少ない、ミズナラの巨樹の森。ここでお昼にする。








Matei06 小菅に向って北に折れると大きなトチノキが現れる。山襞をいくつか越えながらも道はほぼ真っ直ぐ下っていく。






Matei07 山沢はワサビ田に覆われているが、そのかわり道は完璧。車道に出る直前で、やっと沢沿いの道らしい雰囲気が味わえる。







疲れ果てた様子だった子供たちも、山を降りて小菅の湯に入ると元気を取り戻す。少し早いけど、ここで夕食をとることにする。イワナの定食や山菜の天麩羅を並べて、最後まで盛り上がった一日だった。

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2009年4月26日 (日曜日)

南小太郎山と栗原山(2009.04.23)

Kurihara01

昨年の今頃、黒木に森に点在するアカの写真がHgさんの掲示板に投稿されました。撮影場所の記載はありませんでしたが、前後の文章から西上州神流川流域と判りました。その後、松浦隆康氏撮影の神流川支流、境沢川右岸からの写真を拝見し、ここにも黒木とアカが写っていました。ただ、この写真の後方には黒木のかたまりがあり、隣接する植林とアカ群落が部分的に混じっている可能性を感じました。

黒木にアカの混じる自然林を見たいと思いつつ、境沢川上流がそれなのか確証が得られないまま、一年が過ぎました。ところが、今月に入ってこのあたりを歩かれた方のブログに出合い、境沢川上流のアカに混じる黒木は自然林であると教えて頂きました。

23日木曜日はその境沢川上流を廻る尾根を歩き、天然のツガにアカの混じる深みのある風景を堪能してきました。また、出かける前はついでの感があった南小太郎山、歩いてみるとこれが西上州への見方を一変させる穏やかな良い山で、充実した一日を過ごすことが出来ました。


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神流川沿いの道を平原で北に折れ、境川左岸の狭くてでこぼこの車道を遡る。右岸に渡って神ヶ原からの道に合流する。こちらは舗装されて幅も広く、遠回りでも神ヶ原から入った方が良かったか。右に少し戻ってようらく橋に車を置く。

中里村の時代、この近くに夜叉の瓔珞(やしゃのようらく)という名所があったらしいが、神流町になって町の観光紹介から消えてしまった。でも、橋に名前を残すなら、具体的に何かがあったのかも知れない。

Kurihara02 2.5万図にある右岸の破線路は一目でそれと判る林道跡で、まずは祠と1000mの岩峰を目指してこれに入る。植林の中をじぐざくに登っていくと右に小さな祠がある。が、天狗の面があるだけで荒れている。ここで林道は尾根を西に越えて行くようなので、尾根通しの踏み跡に入る。小さな岩場を越えると林道が戻ってきて、なんだそのまま林道を行けば良かった。

植林の中、林道を更に辿ると右に回りこんで小さな鞍部に出る。その右は岩峰で、それに登ると切れ落ちた境沢川両岸が一望できる。どうやら1000m岩峰のひとつ北、1030mの岩峰にいるようだ。

Kurihara03 向かいの左岸、沢沿いは一部植林もあるが、そこから上、稜線までの斜面は黒木とアカ、それに雑木が混じった自然林で覆われている。局所的にアカの密度が非常に高い部分はあるが、全体として特に密度が高いわけではない。でも黒木に混じるアカは陰影に富み、緊迫した美しさを感じる。(冒頭の写真)
一方、手前の右岸はやや黒木が希薄で、ここならではの個性に乏しい。でも、左右に屹立する岩峰の絶壁がそれを補って、一流の景観を維持している。
(右の写真)
夜叉の瓔珞が具体的な装飾品ではなく、この景色全体を指すのだとしても驚かない。

目的の大半を果たしたような気分で鞍部に戻る。ここで道は尾根通しとその右を巻く2本に分かれる。持倉越への古道を辿りたいので右に入るが、少し歩いてどうも違うと感じる。戻って尾根通しの道に入る。植林の中を暫く登ると林道末端に出る。左から緩やかに下ってくる林道を引き継いで、右に尾根を巻いていく踏み跡がある。これに入ってみるがやはり印象は芳しくない。

Kurihara04 古道探しは時間の無駄と判断し、尾根通しに南小太郎山に向う。1150mあたりだろうか、植林が終わって雑木の緩斜面が現れる。尾根筋には足首ほどの笹が密生し、山腹は落ち葉が積もってフデリンドウやエイザンスミレが咲いている。穏やかで伸びやか、西上州にもこんな尾根があるんだ、と驚く。でも、考えてみれば西上州の山はいつもアカヤシオが目的で、だから岩場の山ばかり選んでいたのだと気がつく。我ながらあさはか、でも西上州の山への偏見が消えて嬉しい。

この穏やかな表情は南小太郎山の山頂まで続く。当然アカはないが、もう十分眺めた目にはそれを補って余りある。踏み跡も明瞭で道がはかどる。

Kurihara06 あっさりと登り詰めた山頂には簡素な標識が一枚だけ、冬姿とは言え雑木に覆われて展望もさしてよくない。でも、しっかりと笹に覆れた山頂は山深さに満ちていて、好ましい。




山頂を後に南東に下る。1370m圏の小さな峰まで同じように穏やかな尾根を下り、ここから南に折れて急斜面に入る。笹の下生えは消え、立ち木に掴まりたくなるような傾斜だが、相変わらず雑木が美しい。

Kurihara07 傾斜が緩み、下りきった鞍部からは岩が増えてツガとアカが現れる。抱えきれない太さの木も混じる見事な森だ。大木はツガだけでなく、ブナとしか思えない幹模様もある。




1210m峰からアセビの多い岩場を下って持倉越に到着する。看板が一枚あるだけで標識ひとつない。西への踏み跡も怪し気で、こちらから南小太郎山の南西尾根に向えば古道を辿れるかと考えていたが、その期待も消えていく。

Kurihara08 栗原山に向かう。尾根は緩やかだが痩せていて、いかにもアカ好み、実際たくさん咲いている。でも黒木はやや少なくて、西斜面ほどの個性は感じられない。




なんて贅沢すぎることを考えていると、標高が上がって、花より蕾の方が多い木も現れる。1030m峰では落ちた花が多かったし、アカはその下にも咲いていた。上下の分布が長すぎて、栗原山の西面、上から下まで全て満開の日はないのだろう。でも4月上旬まで寒い日が続き、それから急に暖かくなればあり得るか。なんて、これまた贅沢なことを考えながら歩いていると栗原山頂上に到着。特別の印象はない、つまりは、ここまでと同様アカがたくさん咲いている。

Kurihara09 持倉越に戻って西に向う。最初はほそぼそ続いていた踏み跡も、小さな山襞をひとつふたつ越えるころには途切れ入り乱れ、どれが古道やらさっぱり判らなくなる。




Kurihara11 でも、もうそんなことはどうでも良くて、時折現れる岩場にはポツリポツリながらアカ、足元にはハシリドコロが群落をつくり、ヤマとジロボウのエンゴサク、コガネネコノメなどが点々と咲いている。見上げればヤマザクラ、更にその向こうには赤岩尾根らしき鋸のような稜線が望め、これが楽しくないわけがない。

そんな楽しい斜面を沢の横断と岩場に気を使いながら歩いていくと、やがて植林の斜面が見えてくる。その手前で南小太郎山南西尾根にかき登れば、行きに覚えある踏み跡に出る。植林の道をすたこら下って車に戻り、帰路についた。

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2009年4月13日 (月曜日)

小仏城山(2009.04.13)

Shiroyama01

高尾山で桜の花を見た覚えがない。そう気づいて、半端な時間があったら見に行こうと決めていました。今日はそんな日だったし、天気も良いので行ってきました。

Shiroyama02 もみじ台の茶屋が新しくなっていました。でも、建て替えたのは5年前とのこと。まわりの風景となじんでよい雰囲気でした。






Shiroyama03 一丁平手前のミツバツツジ。今年は不作の声が多いですが、ここでは良く咲いていました。







Shiroyama04 一丁平は千本桜の面影を残していますが、弱ってる木が目につきます。








Shiroyama05 自然林のヤマザクラ。枝張りが少なくて長身。まわりの木と競争しているからでしょうか。当然、良く見えない木が多いです。でも若くて元気、千本桜より好感が持てます。

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2009年4月 9日 (木曜日)

矢沢から茅丸(2009.04.07)

Yasawa01

南秋川の南郷から矢沢沿い、笹尾根まで道が続いていることを先日知りました。沢沿いの道は魅力的だし、どこを通るか判らないのも気に懸かり、これは一度歩くしかない、ということで7日火曜日に歩いてきました。




Yasawa02 矢沢林道に入るとすぐにミヤマキケマンが目に入る。それからスミレ、道の法面にはミツバツツジと開花間近のヤマブキ。あちこちに咲く春の花、それに小滝を眺めながら林道を行く。林道を半分ほど過ぎたころか、カツラが小さな丸い葉を広げている。

林道終点から右岸沿いの山道に入ると、沢が近づいてニリンソウやエンレイソウが姿を現す。何より水音が足元から聞こえるのが気持ちよい。賑やかな春の沢。

Yasawa03 ほどなくして水が消え、冬枯れの木々が目立つようになると、その春の沢が、一転して静まりかえった早春の沢に変わった。ハシリドコロの鮮やかな緑ばかり目立つ。あまりの静けさに鳥肌が立つ、もちろん嬉しくて。








Yasawa04 道は荒れていて時に途切れるが、橋や石組みの階段から、立派な造りだったことが伺える。道がある安心感からほとんど地図を見ていなかったが、気がつくと周囲に踏み跡が見当たらない。おそらく茅丸の北東面なのだろう、沢の斜度があがり、このまま沢沿いに道が続くとは思えない。

暫く探すと、左岸の植林に戻るようについた踏み跡が見つかる。一安心してこれに入るが、辿った先は古い炭焼きのかまどで、その少し先で踏み跡は消えてしまう。

Yasawa05 完全に道を見失ったので植林の斜面を右よりに登ると、あっけなく尾根にでた。緩く幅の広い尾根筋には道が真っ直ぐはっきり通っている。いつもは植林を厭うのだが、よく手入れされた木が整然と並ぶ風景にしばらく見惚れた。すぐ右には浅い溝をはさんでもう一本緩やかな尾根が見えるので、茅丸北尾根の支尾根で間違いない。

既に余計な時間をだいぶ費やしている。どこで道が尾根に乗ったか知りたいが、戻って確かめると予定どおり歩く時間はないかもしれない。少し迷ったが、気になるのはやはりこの道。笹尾根稜線まで辿ってからここに戻り、取り付きを確認することにする。

道は真っ直ぐに尾根を登ってから、右に回り込むように緩斜面を進み、先ほどから見えているもう一本の尾根に向う。そして、そのまま尾根を越えて軍刀利沢の方向に下って行く。あるいは尾根を越えてから再び笹尾根に向うのかも知れない。そして、尾根筋にも薄く踏み跡があってここで十字路を作っている。道を一本確かめにきたら、歩きたい道が二本増えた。

緩やかな尾根筋を南に登っていく。左植林、右自然林で雰囲気はなかなか良い。そしてひょっこり茅丸頂上に出た。笹尾根を稜線通しに歩けば単なる通過点だが、今日の茅丸は印象がまるで違う。

Yasawa06 先ほど尾根に乗った地点に戻って、そのまま尾根筋を下る。下った先、そこだけ植林がきれた小さな平地に小屋が見える。遠目には作業小屋に見えたが、中に入るとハイキングコースの休憩所にも見える。もしかするとこの道、昔は凄く流行っていた?

道はここで右に戻るように折れて尾根筋を離れ、南に山腹を横切りながら下っていく。そして、沢沿いに出たところは・・・あれぇここ通ったかぁ?少し下ると見覚えあるのだけれど。結局どこで見落としたかよく判らないながら、尾根への正しい取り付きは判ったので良しとする。

でも、この道はずいぶん遠回りしてるので、次に来る機会があれば、東よりの沢筋を選んで連行峰に上がるかも知れない。

Yasawa07

矢沢に沿って南郷に戻り、帰路についた。









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2009年4月 3日 (金曜日)

千足沢右股と612峰東尾根(2009.04.02)

Senzokumigi02

この沢は何て言います?
千足沢。
そこの下で別れる向こうの沢は何ですか?
あれも千足沢。
出合ってから桂川に注ぐまではどうでしょう?
ぜ~んぶ千足沢。
そうなんですかー。(^^)
すると川合山川と言うのは何でしょうか?
川合にもいろいろあって、ここは川合字山川なんだ。
そもそも家がここに来たのは信長の頃で・・・・

ということで2日木曜日は千足沢右股に行ってきました。
ここは当初、渓流の芽吹きを楽しむ予定で、10日ほど先に歩くつもりでした。でも、こ
れは二重に間違っていました。
この沢の下流には車道沿いにいくつか滝があり、その見物も目的のひとつです。ところが、滝によ
っては車道との間に落葉樹が枝を差し交わし、上流で完全に芽吹いた頃には葉が開いてよく見えなくなる。これがひとつめの間違いで、滝の写真からこれに気づいて、2日に前倒したのでした。
車道の先、沢身を歩く部分の芽吹きは潅木どまりと割り切りましたが、歩いてみるとここは完全に植
林に覆われていて、実は考慮する必要がないのでした。これがふたつめの間違いで、再来週は他のどこかに期待できるという意味では不幸中の幸いというか、ともかく昨日歩いて正解でした。


川合山川の集落を抜け、緩やかに流れる千足沢右股を眺めながら車道を歩いていく。やがて道幅が狭まり歩道に変わって左の山腹に上がって行く。ここで沢に入る。

引き続き傾斜が緩やか、水も少ないのでこのまま靴で行けるかと思ったが、どうやら下から上まで釜の沢のようで、すぐに膝上20cmまで水に浸かって冷たさに一瞬息が止まる。

Senzokumigi03 両岸が迫った2段の滝、下は簡単だが、上はかぶってってツルツル(冒頭の写真)。左から巻く。











Senzokumigi04 380mで二股。河床は右がより低く、水はどっちも少ないが強いて言えば左が多い。右を選んで小さなナメ滝を上がると、その先で更にふたつに別れてもう水はほんのチョロチョロになってしまう。



ここまで沢はほぼ植林に覆われている。水はないし、雑木もない、良いのはさっきの2段滝だけかぁ。

Senzokumigi05 そのまま暫く歩いて右の枝沢に入る。左に自然林の小尾根が見えるのでここに上がる。足元にはタチツボスミレがたくさん咲いている。登りきって612m峰の南西鞍部付近で登山道に出合う。



登山道を北東に向い、すぐに別れて612m峰に立つ。さすがは元三角点、四方が開け眺めが良い。

Senzokumigi06 東に少し下ると緩やかな斜面が現れる。主役の雑木はまだ冬姿ながら、下生えは遠目にもはっきり判る萌黄色。ここでお昼にする。





すっかり気分が良くなったところで尾根を左に外れるように急降下、少し登り返して500m双耳峰に着く。沢の詰めで小尾根に入ってからずっと雑木が続いたが、それもここまで。北と南東に伸びる尾根を横目に、ボサの積もった植林の急斜面に突っ込んでいく。

斜面が緩み尾根筋は明瞭になるが、植林はそのまま。左に尾根を2本別けるとはっきりとした道が横切る。右手に千足集落の畑が見え、ここを下って右股沿いの車道に降りた。

時間はまだ十分にあるので、下流の滝をゆっくり眺める。大きな滝は五つ。そのうち三つは立派な釜を、一つはほぼ直角に曲がった淵を作っている。

Senzokumigi10 Senzokumigi11 

どれも無名なのか、立札ひとつないのも嬉しい。

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仏果山(2009.03.30)

Bukka01

もう木の芽が開いていそうで、まだ行ったことのない山。あれこれ調べて選んだのがこの仏果山、30日月曜に歩いてきました。ごく普通に宮ヶ瀬湖岸から宮ヶ瀬越えを経て仏果山に登り、土山峠に下りてきました。


宮ヶ瀬湖畔の駐車場に車を止め、すぐ南の登山口から宮ヶ瀬越えに向かう。道は植林のなかをジグザクに登っていく。4月~9月はヒルに注意の看板を見る。

Bukka02植林は意外に長くて、6、7合目といったあたりでやっと自然林に変わる。雑木に混じって点在するモミの木が目をひく。大きさは一抱え弱か。カバノキ科だろうか、もう新緑と言って良いくらい葉を開き、モミジも赤い芽を開いている。

Bukka03 宮ヶ瀬越えは特にモミの木が多いが、見下ろす北東側から仏果山にかけてモミの木はほとんどなく、替わって黄緑色に霞んだ落葉樹が目立つ。稜線を仏果山に向うと北側にはこの木がとても多く、後で判ったことだがヤしャブシだった。

Bukka04 南側から回り込むように仏果山に到着する。左手に大きな展望台があり、山というより観光地の雰囲気だ。快晴のもと丹沢の白い山並みから東京西部の町並みまで見渡すのが楽しく、長居をしてしまう。


Bukka05 南東に向かう稜線は痩せて岩がち。ツツジを探すが、蕾ひとつ見つからない。











やや尾根が広がり、暫くで640m峰。立派な標識がある。革籠石山という名前なのか。このあたりから左側を中心に植林が増える。古く壊れかけた獣柵があり、近頃あちこちで見かける柵もいずれはこんな醜態をさらすかと思うと気分が下向く。

Bukka06 半原越えへの道を左に別け、土山峠に向かうと自然林が戻ってくる。芽吹いた木々を眺めながらのんびり歩いていると平坦になる。いつの間にか524m峰を過ぎていたようだ。南東に向きを変えると尾根幅が広くなり、あたりは相変わらず自然林。

一番好きな組み合わせで喜んでいると様子がおかしくなって来る。雑木が間伐、枝打ちされている。遊歩道を作る準備かと思うが、どう見てもやりすぎ、地面を濡らすほど染み出た樹液が痛々しい。釈然としない気分のまま宮ヶ瀬湖に降りつく。

宮ヶ瀬湖を見下ろしながら車道脇の歩道を北西に向かう。水鳥の作る漣を眺めながら車に戻り、帰路についた。

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2009年3月26日 (木曜日)

小下沢小滝から景信山(2009.03.24)

Kotaki01

小下沢林道は何度となく歩いているのですが、右岸の小滝から景信山に続く踏み跡は全く知りませんでした。24日火曜日は林道沿いの花見を兼ねてここを登り、小仏城山から日影沢に降りてきました。



日影沢に車を止めると、桂植林に木道の遊歩道が出来ているのに驚かされる。後でゆっくり見て回ることにして、すぐに小下沢に向かう。

小下沢はもう花盛り。ざっと数えても20種類を越えている。

Kotaki02 Kotaki03

Kotaki04 花を眺めながら林道をゆるゆる歩いていくと左手に3段5mほどの滝が見えてくる。これを虎ロープ伝いに左側から越えると植林の中を緩やかに流れる沢が現れる。林道とはうって変わって花が少ない。



Kotaki05 水が枯れ、林道が見えてくる。松浦本で作業道と記された道だろうが、広い林道に拡張されている。北西に伸びる先はどこに繋がるのだろう。





Hina 林道を北に回りこんで655m峰の北西尾根に取り付く。幅が広く、植林と伐採で荒れた印象だ。尾根筋を右に外れてから、その尾根筋に戻るように左の斜面を登って655m峰の少し南側に上りつく。尾根の東側には自然林の斜面が広がっている。

Kotaki06 南に尾根筋を辿る。緩やかに下ってからやや急な登りに変わるとすぐに景信山東尾根に飛び出す。右に大きな松の木と山火事注意の看板がある。





景信山山頂で休んでいる人は数人。陣馬山よりだいぶ少ないが、それなりに歩く必要があるからか。ミツマタの群の前でお昼にする。

小仏峠に向かって登山道を南に行く。

Kotaki07 小仏峠も数年ぶりだが、ボロボロの茶屋だったところがずっと小さくなって緑色のシートに包まれている。撤去なのか、立替なのか、お婆さんがちんまり座って山菜だの山椒の擂り粉木だのを並べていたのを思い出すが、あんな風景はもう見られないのかも知れない。

Kotaki08 稜線東側の巻き道を通って、城山直下で日影沢林道に出る。城山北東面が伐採されていて、またしても驚かされる。若い雑木が何本か見える。ここは確か植林だったはずで、このまま自然林に変われば良いのだが。


のんびり日影沢に下り、桂を巡る木道に入ってみる。ほんの少し歩くと行き止まり、と思ったら木道の下も歩けて、とっても短いが周回できるようになっている。日影沢を真下に見下ろし、林床の花もよく見える。新緑のころにでもゆっくり日影沢を眺めるのも良いかも良いかも知れない。

Kotaki09 Kotaki10 

車に戻って帰路についた。

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2009年3月22日 (日曜日)

高柄山東稜と大丸東南東尾根(2009.03.21)

Takatsuka00

21日土曜日、東稜から高柄山に登り、大丸からデン笠、金ピラ山を経て桜井峠まで歩いてきました。このところの陽気もあって期待していた花のほとんどを見ることができました。

桜井隧道を左に分けたコンクリート側壁の先、道が下り始めたところで沢、側壁末端から数えて2本目の沢に沿う道に入る。松浦本によれば踏み跡は右に登り始めるはずなのだが、それらしきものはない。ここで初めて地図を見ると松浦本で紹介している沢は1本目の沢だったようだ。不用意。

右岸に移って藪っぽい斜面を登り、尾根にあがる。キブシとダンコウバイを眺めながら、これを登りきって東稜上の500m峰にたどり着いた。

Takatsuka01 東稜はやや痩せていて、552m峰とホウジ丸の登りがかなりの急傾斜だが、左側は全て自然林、右は植林が混じるものの半分以上は自然林で、なかなか良い雰囲気だ。




春の定番の黄色があちこちに咲き、ウグイスカグラの紅、タチツボスミレの藤色が時折混じり、花見気分で歩いていく。

Kagura Kasa2

最後の急斜面を登りきって高柄山から東北東に伸びる尾根に出る。この尾根筋、北に見下ろす矢の根沢の源頭、ともに自然林に覆われ、とても美しい。

Kaba 脇にはハシバミの仲間?が花を垂れている。この手の花にカメラを向けるのは初めてだが、引き付けてみると面白い形だ。






高柄山頂上は混雑しているようなので、この尾根でお昼にする。

西に向い、高柄山から植林がちの道に入る。小1時間で完全に舗装された林道を横切る。あれ~、稜線に沿った南側の林道は知ってたけど、ここで稜線を横切るとなると北側はどこに繋がるんだぁ?といぶかりつつ、僅かに登って大丸。更にその僅か先で左に折れて桜井峠への尾根に入る。

Takatsuka02 東稜から眺めて植林が目立ったので期待はしていなかったが、実際そのとおりの尾根だ。ただし、649m峰付近は稜線を含めて北側が自然林で、おまけに東稜にはない幅の広さがある。自然林の緩斜面、その雰囲気は東北東に伸びる支尾根に続いている。桜井峠はやめてこの尾根を金山に下りたくなる。が、改めて地図をみると林道まで400mもないので今回はおとなしく桜井峠に下ることにする。

この先も尾根は植林がち。デン笠と金ピラ山は眺めれば目立つ山だけにその前後に傾斜はあるが、山頂自体に特別の印象はない。

Fusazakura やがて左右に畑が見えてくる。獣避けの柵にそった道は尾根を外れて右に下り始めるが、そのまま下って集落に出る。畑で作業する方に桜井峠の位置を尋ね、峠から北に向かう。湿った植林の中、右よりにジグザクを切った緩やかな道を下って、金山川沿いの車道に降り立った。

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2009年3月 3日 (火曜日)

栃谷川吉野沢と562峰西尾根(2009.03.02)

Yoshino10

景信山から陣馬山にかけての南面、地図上では概ね針葉樹林記号で埋め尽くされた中に、明王峠から奈良子峠にかけていくつか広葉樹林記号が記されているのがこのところ気になっています。

この記号があてにならないのは重々承知しつつも、正しかったら拾い物、なんて期待と怖いもの見たさの入り混じった気分で、2日の月曜日、その真ん中を流れる吉野沢に向いました。


姫谷旅館の脇から吉野沢右岸の道に入る。旅館の犬から盛大に吠えられて鬱陶しいが、4時間後にこれが役に立つとはもちろん思わない。

Yoshino01 左岸に小屋が現れる。このあたりから道が怪しくなり、沢身を歩く。








Yoshino02 あたりはほとんど植林に覆われているが、ところどころで植林が沢から離れ直近は潅木が茂っている、そんなところは比較的明るい。










Yoshino03 流れは緩やか、滝もない。退屈なので語呂合わせをひねくりながら歩く。








杉の谷 金粉わたり ハ~クショイ

金色に 春風染める 杉の群

金色(こんじき)の ちひさき蕪のかたちして 花粉ふるなり 真昼の沢に

ろくでもないことに熱中して気配が消えていたのか、すぐ近くでミソサザイが囀る。久しぶりに聞く美声、素晴らしい。

Yoshino04 このまま終わるのかと思っていると小滝が現れる。2m強。でも、結局これが最初で最後の滝だった。











前方が明るくなり、まもなく左岸が雑木に変わる。でも、小さい木を中心にかなり伐採されている。植林する予定なのかも知れない。その上に林道のガードレールが見える。

右岸から林道に上がり東に向かう。吉野沢を渡るところから稜線が望めるが、そこまでの沢筋は殆ど植林が埋めている。両岸の山腹を眺めるとこちらも植林が大部分。これで広葉樹林記号かぁ。

水はまだチョロチョロ流れているがこれ以上登る意味を感じない。そのまま林道を行き、矢ノ音に向かう登山道に入る。

矢ノ音の分岐は右にとり、西に向かう。

Yoshino07 ドラム缶が何度か現れるが、その4組目が去年の12月に見たものだった。あの時と同様、ここを右に戻るように折れ、562峰の西尾根に入る。右側の植林を抜ければ自然林の緩斜面、3ヶ月ぶりだ。植林だらけのこのあたりでは、という条件付きながらやっぱり凄く良い。個人的な事情を付け加えれば、ここは家から1時間半で到着できる自然林でもある。また来ることがあるかも知れない。

ただし狭い。12月に引き返した笹の茂みの少し先で斜度が上がり、すぐに植林が混じり始める。もっとも直線距離500m、標高差200mの小尾根の一郭であればそれもやむを得ないか。

Yoshino11 その狭い森でゆっくりすることにして、丹念に見て回る。ダンコウバイは既に満開、ツツジと思しき潅木はもう新芽を開いている。陽射しを浴びて座り込んでいると春の気分が高まってきて、今日ここまでの鬱憤も綺麗に晴れるようだ。


西に向かう。ダニの茂みの先、傾斜が強くなるあたりで踏み跡が怪しくなる。主尾根は西向きなのだが、そういうことなら踏み跡は無視することにして、510mで北に向かう枝尾根に入る。主尾根は末端が急傾斜のようだし、車が遠くなる。

この枝尾根も植林されているのだが、一抱えもあるような落葉樹とそれより小振りの杉檜が混じっている。将来は植林に圧倒されてしまうのかも知れないが、現状ではさほど悪い雰囲気ではない。

しだいに尾根筋が不明瞭になり、やや急な斜面を適当に下っていると左前方から犬の吠える声が聞こえてくる。行きに散々吠えられた姫谷旅館の犬だ。尾根が広い上に完全な植林で見通しも悪く、位置がよく判らなかったのだが、これで姫谷旅館の方向が判った。左に巻き気味に降りて吉野沢の左岸、姫谷旅館の僅か上流に降り立った。

おかげで無駄なく歩けたよ、と犬に向かって友好的に話しかけてみるが、相変わらず激しく吠えるばかり。そんなに怪しく見えるかなぁ??

車に戻り、帰路についた。


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2009年2月 9日 (月曜日)

生藤山(2009.02.08)

Kamasawa00

春らしく桜の写真から。

生藤山南尾根での一枚です。桜の名所ではありますが、冬咲きの桜まで揃えているなんて、ちから入ってますね。

ということで8日の日曜日は生藤山を歩いてきました。連行峰鎌沢尾根から笹尾根を経て生藤山へ、そこから生藤山南尾根の登山道を下り、途中から登山道を外れて尾根末端の橋詰に降りてきました。



連行沢の駐車場から沢沿いに下って宮幡橋を渡り、鎌沢尾根末端の茶畑の奥から斜面に取り付く。やや急な斜面で踏み跡は不明瞭、特に直登するそれは見つからない。これを登り切ると傾斜が緩み、尾根筋が明瞭になる。植生は自然林と植林が小刻みに入れ替わる。赤いテープの派手な目印が2箇所あり、いずれも左に踏み跡が下っている。

Kamasawa01 途中から左側自然林、右側植林で安定し、これは笹尾根稜線直下まで続く。左側の梢越しに富士山や赤石岳が望める。










右側も自然林に変わって尾根の斜度が上がると、僅かな登りで笹尾根の登山道に出る。醍醐丸、生藤山いずれも1.7kmの標識のすぐ東側だ。

登山道を生藤山に向かう。

Kamasawa03



生藤山を越え、左に鎌沢方面への道に入る。暫くは植林の中を行く。

Kamasawa04 植林を抜けてしばらく行くと、3mほどの木が桜色の小花を着けている。花の直径1.5cmほど、疎らな花着きだがどうも桜のよう。冬桜の名前がすぐ頭に浮かんだが、後で調べると十月桜に近いようだ。


Kamasawa05暗く湿った尾根との記憶があったのだが、快晴の空のもと自然林は明るく乾いて気持ち良い。







Kamasawa07 鎌沢0.9kmの標識のある十字路で登山道を離れて尾根筋を直進する踏み跡に入る。黄色の目印の続く植林を抜けると右側に自然林が増えてくる。





踏み跡に従って最初の尾根分岐を左にとる。すぐに次の尾根分岐、これも左に入る。ここからは潅木の枝が差し交わし歩きにくくなる。

Kamasawa08 道路がすぐ下に見えてくると、白樺の植えられた墓地に飛び出す。








車道を歩いて橋詰の集落を抜け、連行沢沿いの駐車場に戻る。結構な遠回りだが、それに見合うほどの尾根ではなかったなぁ・・・・と判って満足した。

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2008年12月 7日 (日曜日)

イタドリ沢ノ頭(2008.12.06)

Itadori01

先日の陣馬山の帰り道、相模湖インターチェンジから北に見える尾根が綺麗に紅葉していて、折りあらばと考えていたところ、子供がまた山に行きたいと言い出しました。地図を見るとその尾根はイタドリ沢ノ頭から南に落ちる尾根で、1時間もあれば登れそう。陣馬山は長すぎたようなのでこれまた丁度良い、ということで6日の土曜日に出かけてきました。

Itadori02_2 金曜の強風でもう葉が落ちてるかと思いきや、浄光寺のあたりから隣の小尾根を眺めると、まだまだ綺麗な木が残っていて得した気分。そのまま雑木林の中、林道を歩いていく。右にぐるりと回りこんだ先で山道に入る。相変わらず紅葉の雑木林が続き、ほぼ期待とおり。

栃谷に下りる道を左に分け、明王峠への道に入る。稜線は植林が続いて暗い。やがて植林が切れるが、早く抜けたいと急くばかりで、振り返るとどこがイタドリ沢ノ頭だったか判らない。まぁ良い。

先の林道と合流する地点で左に分かれる踏み跡があったのでこれに入ってみる。右手の植林が切れると、雑木の緩斜面が広がる。下草も少なく、とびきり気持ちが良い。(冒頭の写真)ここでこんな風景に出会えるとは思うはずもなく、ちょっとした感激がある。迷わずここで昼食にする。天気が良くて明るく暖かく、これ以上望みようのない雰囲気だ。

たいした標高差でもなし、このまま栃谷に下り、上り返しても良いかと考えながら歩き始めると、道が藪っぽくなり、おまけにダニまで現れる。踏み跡がどこに繋がるのか気にかかるが、子連れにつきやむなく引き返す。

Itadori03 先の分岐から林道に入って浄光寺に向かう。植林が続いて気分は良くないが、左が切れたところからは相模湖の眺めが良い。ゆっくり眺めるていると歩いてみたいところがあちこち見つかる。



行きで山道に入ったあたりで植林が切れ、再び紅葉の中を歩く。林道が回りこむ手前で山道の入り口があったので、これに入ると浄光寺の手前で車道に飛び出し
た。計3時間半ほどの山歩き。車にもどり、帰路についた。

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2008年4月24日 (木曜日)

三ツ岩岳(2008.04.22)

Mitsuiwa00

今年はツツジの当り年のようなので、22日火曜日に西上州、三ツ岩岳へ行ってきました。ご覧のとおり、見事に咲きそろったアカヤシオツツジを楽しんできました。

まだ蕾が残る木もあったので、この週末も楽しめることと思います。



上信越道を下仁田ICで降り、新緑鮮やかな南牧川を遡る。思ったより民家が多く、桃や桜が賑やかに咲いている。登山口への道標に従って、大仁田ダム脇の駐車場に到着。

登山口から小沢に沿って西に登る。すぐに分岐があり、ここを左にとる。あたりは植林だが、しばらく登るとその奥の自然林にミツバツツジの赤紫が見え隠れし、やがて稜線にたどり着く。


Mitsuiwa01 西側には芽吹き始めた自然林が広がり、やはりミツバツツジが目立つ。アカヤシオは?と、これから辿る稜線を見上げると一目でアカヤシオと判る桜色が岩場に点在し、期待が高まる。



Mitsuiwa02 北に少し登って大きな岩を越えると、平坦な尾根に出る。右側が植林、左側がアカヤシオの点在する自然林だ。ここで今日初めて、桜色の丸顔に目の前で対面。木の大きさ、花着きともに申し分ない。




Mitsuiwa03 小さな峰をいくつか越えながら尾根を辿る。尾根の右側も自然林に変わり、再び大きな岩が現れる。虎ロープとアカヤシオの根をたよりに左側からその上に登ると展望が開け、荒船山の向こうに浅間山の白い姿がはっきり見える。もちろんアカヤシオもたくさん咲いている。





Mitsuiwa04

この先、三ツ岩岳頂上までアカヤシオがきれることがないが、特に密度の高いのは竜王大権現からの道を合わせるあたり。わずかな距離だが、平坦な道にアカヤシオがずらりと並び、花着きがやや悪いもののほぼアカヤシオのトンネル状態。






この道がわずかに下る直前、目の前に頂上が姿を現すが、その北東斜面のアカヤシオも相当の密度だ。(冒頭の写真)

少しだけ登り返して頂上に到着する。快晴の空の下、あたりに群れ咲くアカヤシオをもう当然のように眺めていることに気づく。なんという贅沢か。

Mitsuiwa05 頂上一帯には喬木がほとんどない。普通の樹木に厳しい環境こそアカヤシオには好環境ということなのだろうが、そう考えると、頂上の北西、崖に点在するアカヤシオが一段と逞しく、美しく見えてくる。







Mitsuiwa07 頂上を後に、先の分岐を竜王大権現へ向かう。小さな登降を繰り返すこの道にもアカヤシオが咲き乱れる。途中、小さな大仁田湖を眺め降ろすが、これまた贅沢なことにすっかり桜色に慣れた目には濃厚な緑色がとても新鮮に映る。

Mitsuiwa09 そんな楽しい道もやがて終わりに近づく。来た道を振り返ってアカヤシオに別れを告げ、植林の急斜面を大仁田ダムに向けて下る。途中、大きな岩とその傍らの小さな祠、竜王大権現を通過し、最初の分岐を経て登山口に戻った。







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2008年4月 8日 (火曜日)

塩瀬沢(2008.04.06)

Shiose00 

6日の日曜日、塩瀬沢を歩いてきました。前道志の矢平山や船山にかけての水を集め、桂川に注ぐ沢です。

Shiose01 梁川から林道に入り、一ノ瀬橋の脇から塩瀬沢に降りる。のどかな平瀬だ。あたりは植林と自然林が半々程度か。落葉樹はもうほとんど芽吹いて春らしい。




Shiose02 飛び石伝いにしばらく歩くと見事な滑が現れる。水を歩きたくなり、ここで沢支度をする。その先にも傾斜の増した滑があり嬉々として登るが、更にその先の滝が登れない。滑を一段降りて、左岸から巻く。



Shiose03 大地峠からの流れを左に分け、すぐに船山北西面からの流れを右に分ける。小さいが、複雑な落ち方の滝がひとつ。










このあたりで何度か滑が現れる。水が減っていて最初の滑に比べればずっと幅が狭いのだが、色模様が複雑、凹凸があって流れも複雑、ということでなかなか楽しい。ただし植林が多く、全体として暗い。

Shiose04 Shiose05

Shiose06 この植林がきれると、稜線まで自然林が続く。モミジが多いのか赤や茶の芽吹きが目立つ。水音を聞きながらの至福の一時、と行きたいところだが、水量少なく伏流気味。静かな春の景観を楽しむ。



Shiose07 稜線が近づき、山襞が細かく別れてくる。稜線直下、足元の崩れやすいやや急な斜面を登りきって稜線、矢平山の少し南西にたどり着く。





Sumire 登山道を寺下峠経由で北に下り、帰路についた。

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2008年3月22日 (土曜日)

菰釣山(2008.03.22)

Komotsurushi01

天気予報:最高気温18度、快晴、風3m。

これを聞き、今日は沢仕度を背負って菰釣山に向かったのですが・・・

Komotsurushi02 ブナ沢沿いの登山道で、すでにチラホラ積雪が現れ、












Komotsurushi03

登るにつれてますます増えて、菰釣山直下はこんな様子。積雪は20cmもあったでしょうか。







沢歩きなんて冗談でしょって、菰釣山に笑われた気分でした。でも、かわりに素晴らしい景色を見せてくれました。

Komotsurushi04


気温が高く水を歩くのは問題なかったのですが、初めての沢で詰めに雪が積もっていてはやはり入る気になれず、あたりを散策して帰路につきました。

Komotsurushi05 Komotsurushi06

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2008年3月20日 (木曜日)

坪山(2008.03.16)

Tsubo01

16日の日曜日、坪山に行ってきました。
東尾根を登り、稜線をたどってから西原小学校に降りてきました。春の晴れた日曜日、それなりに人がいるだろうと思っていましたが、出会ったのはひとりだけ。こういう人気の季節がはっきりしている山はそれを外すと全然人がいないんですね。暖かい日差しと静かな雑木林を楽しんできました。

Mansaku 郷原の橋のたもとにて。

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2007年11月16日 (金曜日)

高畑山北尾根(2007.11.14)

Takahata02

14日の水曜日は前道志の高畑山を歩いてきました。天気が良くて気温も高く、日差しを浴びると暑いほどでした。



Takahata01 登りは北尾根から。小篠のイトヒバから畦路を北に向かい、金網の扉を通って山腹を登る。登りついた尾根筋はNHKBSのアンテナの脇、ここからしっかりした踏み跡を辿る。時折植林が混じるが、気持ちの良い雑木林が続く。次第に色づいた木が増えてくる。際立って綺麗な木は見当たらないが、賑やかで秋らしい。

高畑山山頂に着いたのはもう13時過ぎ。逆光で眩しい富士山を眺め、東に向かう。

Takahata03 北側は概ね植林、南側は天然林の稜線を下って、天神山で大休止。桂川の向こうの山並みが素晴らしく(冒頭の写真)、目の前の扇山や百蔵山から雲取山や飛龍山まで綺麗に眺めわたせる。中でも、先週歩いたばかりの泣坂ノ頭とその肩(黄色の丸印)から落ちる小尾根がはっきり判るのが嬉しい。

Takahata04 穴路峠から北に向かう。緩やかな道には赤く色づいた木が時折混じり、今日一番紅葉を楽しめたのはこのあたり。






Takahata05 やがて小篠沢が近づき、その左岸沿いを下る。明るく穏やかな沢で、道がなければ沢身を歩きたいほどだ。

穴路峠からの下り、実は高校時代に一度歩いているのだが、特に楽しかったとの記憶はなくて、少しばかり意外。季節のせいか、年のせいか。





Takahata06道幅が広くなり、左に貯水池を見て集落に入っていく。小篠のイトヒバは遠くからでもすぐに判る。それを目印に歩いて、車に到着。

イトヒバの前にある石碑には寛政12年と刻まれている。これは西暦1800年とのことで、思ったより新しい。







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2007年11月 7日 (水曜日)

山椒沢と泣坂ノ頭南尾根(2007.11.04)

Sanshou01

この春に下見して以来ずっと気に掛かっていた山椒沢、4日の日曜日に歩いてきました。



矢竹の南部、道路崩壊現場の手前に車を置き、30分ほどで山椒沢橋に到着。右岸から山椒沢に向かうが、台風で荒れたのか以前の踏み跡は一段と怪しくなっている。慎重に降りる。

出会い付近、色ついた木は殆どなく、春先に比べるとやや暗い印象だ。両岸は傾斜が強いが、しだいに緩んで伸びやかな雰囲気に変ってくる。小滝を交えて沢は水音賑やか、あまり秋らしさを感じないが、それでも時折落ち葉が舞う。

Sanshou02 Sanshou03 Sanshou04

やがて沢そのものの傾斜も緩んで、広々とした場所に出る。緩傾斜の両岸は木々に覆われているが、それがなければ川原と言ってよいほどだ。このあたりで左岸に少しだけ植林を見る。おそらく900m前後、そしてその先で急に水が消えてしまう。地図の正確さには感心するが、なんだかもの足らない。

Sanshou05 涸れた沢を暫く歩いて二股状の分岐を2ヶ所通過する。目的のひとつである1100m圏の緩斜面が近づいたはずなので左岸に上がる。ここは、山椒沢を地図で最初に見たときから気になっている斜面で、等高線の間隔が一見して他より大きく、源頭の伸びやかさを期待していた。

実際に歩くと、広い尾根といった印象で、源頭の雰囲気はあまり強くない。自然林に覆われた広い中斜面で、大木と露岩を交え、嬉しいことに藪がない。そして何より、紅葉が盛りだ。思惑とは違うものの期待以上に素晴らしい。

Sanshou06 斜面が絞られやがてはっきりとした尾根に変る。露岩も大きくなり、藪というほどではないがアセビが体に絡んで、スタスタ登るというわけには行かなくなる。が、それも大した距離ではなく、まもなく泣坂ノ頭東南東の肩に出る。小さな木が密生して雑然とした印象だ。

Sanshou07 北西にわずかに降りて登り返し、稜線に出る。踏み跡が薄い。これだけ顕著な尾根でこの薄さ、妙なところで山深さを感じる。その踏み跡を西へ緩やかに登って泣坂ノ頭に到着。肩に比べると大きな木がやや多いが、やはり深山の雰囲気はない。休憩もそこそこ、南尾根を下ることにする。






Sanshou09 山頂から南に少し下る。笹はより深く、あたりの疎林は綺麗に色づき、山頂よりもずっと良い雰囲気だ。笹をわけながら東に巻いていくと南尾根はすぐに見つかり、ここに入る。




Sanshou10 尾根筋は明瞭で傾斜も適度、おまけにしばらく降りると笹薮も消える。歩きやすい尾根を紅葉を眺めながら降りる。






Sanshou11 大きな露岩と植林、そして顕著な鞍部を過ぎると1067m点に出る。この先暫く平坦な尾根が続き、一段とのんびりした気分になる。
やがて
緩やかな下りに変り、尾根末端の急傾斜が近づいてくる。一日の最後に一番の緊張を強いられ、どっと疲れが出る。それでもここを通るのは3回目、無難にこなして林道に降り立った。

矢竹の集落に入り、再び崩壊現場を通過する。昨年の日原林道を思い出すが、こちらはバイクも通れないのでより重症か。その先に民家もあるので影響もずっと大きいはず。実際崩壊現場の南側にはずらりと車が並んでいる。一日も早く復旧することを願って帰路についた。




追記:この日は山椒沢橋の西側から山椒沢右岸に降りました。先に矢竹周辺の記事でも書きましたが、踏み跡は不安定で状況によっては危険なのでお勧めしません。また、奈良子川への踏み跡もいくつかあるようですが、死亡事故も起きているのでこちらも十分に注意ください。

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2007年10月24日 (水曜日)

中瀬川と黒槐山南尾根(2007.10.22)

Nakase01 

22日の月曜日は一之瀬川上流の中瀬川とその右岸尾根を歩いてきました。山で紅葉を楽しむのは二年ぶり、天気にも恵まれて充実した一日になりました。



中島川橋から登山道に入り、馬止から巡視路を東に向かう。ほどなく中瀬川に掛かる橋に到着、支度をして沢に入る。水はやや冷たいが気になるほどではない。あまり滑らかではないが一応滑床、茶褐色の岩にときおり花崗岩が混じる。あたりは天然林だが、あまり紅葉が進んでいないせいか、あるいは沢幅が狭いせいか、やや暗い。

いったん普通の川床に変わり、再び滑に変わる。このあたりから沢の幅が広がり、木々が綺麗に色つき始める。滑を流れる水はさしたる量はなくて水音はわずか。静かな秋らしい明るさと開放感に包まれ、気分は最高。

Nakase02 Nakase03 Nakase04 


滑が割れてずれたのか、あるいは巨岩が落ちてきたのか、ひときわ高く眺めの良いところがある。その最初の高みから南を眺めると、富士の雪化粧がはっきり判る。

Nakase05 

次の高みの先に小滝。滑が断層状にずれたような形で、小さいがどこから登るか直ぐには判断できない。足の冷えも少し気にかかるので右岸に入る。スズタケのやや急な斜面を登り、苔むした針葉樹林に入って一休憩。ここは滝の上のはずだが、丈余のスズタケで沢の様子がわからない。滝を巻くつもりもあって登ったのだが、降りるとするとまた藪漕ぎ。もともと、どこかで右岸尾根、つまり黒槐山南尾根に切り替える予定だったので、ここで沢歩きは終わりにする。

Nakase06 南尾根の山腹は傾斜やや強く、巨岩を喬木、潅木の根が覆った部分と土壌にスズタケが茂った部分が混じっている。すんなりとは登れないが、岩混じりの斜面らしくツツジが多く、真っ赤に色ついた葉が美しい。



Nakase07 尾根筋に入ると、傾斜が緩んでスズタケの藪が減る。しかし、代わりに石楠花の藪が現れる。踏み跡は時々あるのだが、枝葉に覆われ、かつ一貫性を感じない。おそらく獣道。という訳で尾根筋に出てもさして楽にはならない。もっとも、これは想定内。

逆に想定外だったのは何度も現れる露岩。すこぶる眺めが良く、黒槐山もまじかに見える。ただ、なかなか近寄ってはくれない。


Nakase08 尾根の幅が広がり、針葉樹と赤く色づいた潅木の混じる緩斜面に変る。なだらかな山頂の一角で、稜線はもうすぐ。ここをのんびり登って主脈縦走路に出ると、正面の看板に「緑の回廊」と書かれている。黄色と赤も綺麗だよ、と言ってみる。


Nakase10 スズタケが刈り払われてフカフカの登山道を西に向かう。なんとも歩きやすくて、登山道のありがたさをしみじみ感じる。

笠取山の手前から馬止を経て中島川橋に戻り、帰路についた。

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2007年10月 4日 (木曜日)

小焼沢(2007.10.4)

今日は曇りの予報にもかかわらず、起きてみると夏の余韻の残る好天。いくらか時間あったので急遽、短時間で済む小焼沢を歩いてきました。朝慌てて準備してカメラの電池を忘れたため、今回は山の写真がありません。

上野原から鶴川沿いの道を辿って、観音堂の少し先、小焼沢出会いの空き地に車を止める。鶴川を木橋で渡り、小焼沢沿いの道に入る。この道は稜線まで続くようなので、これを最後まで辿っても良いかと考えていたが、すぐに虎ロープ、続いて怪しげな桟道、こんな道なら沢身を歩いたほうがずっと安心なので支度をして沢に入る。が、少し歩くと8mはあろうかという大きな堰堤が現れる。取り付く島もない。しょうがないので少し戻って先程の道でこの堰堤を越える。何をやってるんだか。

堰堤の上は荒れた川原が広がり、おまけにあたりは植林に覆われている。堰堤は全部で4個あるはず。もうここは止めてそこらの山でキノコでも探そうかと思うも、気を取り直して進む。

最後の堰堤を過ぎると川床が現れ、あたりは自然林に変わる。こうなると水音は楽しく聞こえるし、気温が高くて水に濡れるのも楽しい。やっぱり来て良かった。(笑

最初の滝が現れる。6、7mというところか。垂直に水を落としてなかなか見事だ。右から巻く。上から見下ろすとその直ぐ先に釜を持った小さな滝が見える。釜は底がはっきり見えたので釜と呼ぶほどの深さはないかも知れない。巻き道を辿るとその先にもうひとつ傾斜の緩い滝が見えてくる。その先、踏み跡が降りてきたところで川床に下りる。

やがて小焼山南尾根の分ける二股に到着。左をとる。ここから小さな石垣が次々と現れる。わさび田跡だろうが、散乱した寒冷遮などは新しく、崩壊したのはさほど前のことではなさそうだ。もしかして先月の台風?

あたりは再び植林が増え始め、荒れたわさび田跡とともに冴えない景観だ。稜線への道を見つけてさっさと上がろうと思うもその道が見つからない。そのまま登っていくが、傾斜がやや強まってきたので左側、植林の山腹を登る。暫く登ると稜線の南側を通る踏み跡にでる。これを左に行く。昼なお暗い檜の植林の中、行く手をふさぐ枯れ枝を掻き分けやっと尾根筋に出る。

このあたり山道は奥多摩側に少し下ったところ、天然林の中を通っているのだが、これは実によく出来てるのだと今回よく判った。自然林に囲まれたこの山道を鶴峠に向かう。そこここにキノコが生えているのだが、どうも様子がおかしい。古いキノコというと水を吸って崩れていくか、干からびていくのをよく見るのだが、白いカビのようなものに覆われたキノコがあるのだ。初めはさして気にならなかったのだが、降りるに従って数が増えて鶴峠あたりなど半分くらい白いキノコだ。

おかしな陽気のせい?キノコが出てから高温多湿だとカビてしまうのだろうか。

それから、鶴峠に出る手前で林道を作っていた。鶴峠の少し南側から北上中。このあたり殆ど植林なのでさして惜しいとも感じないが、この先どこに進むか気がかり。

そして最後に今日の行程、人造物は多いものの、気持ち良いところも随所にあり、半日で歩ける沢としてはまずまず、かな。

などなど、考えつつキノコを土産に帰路についた。

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2007年5月22日 (火曜日)

一ノ瀬周辺(2007.05.20)

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小学校の社会科で水道が話題になって以来、我が家の子供は水源林という言葉にたいへんな幻想を持っているようで、山の話になると水源林に行きたい!と口走ります。
そこで、水源林と言わず水源の流れそのものを歩いてみるかと水を向けると、二つ返事。ということで子供と多摩川の沢を歩くことになりました。多摩川の沢ならどれだって水源ですが、せっかくなので多摩川源流の意味も込めて笠取山付近の沢がよかろうと、20日の日曜に一之瀬川の支流、中瀬川に出かけました。

07 中島川橋から左岸の道に入り、沢の様子を見ながら歩く。水は少なく両岸は笹に覆われている。木橋を渡った先で道がぬかるみ、ちょうど良いので足拵えをして水に入る。ところどころ笹が覆いかぶさり歩きにくいところがあるが、他に特別なことは何もない。水音と一面の新緑に包まれて気分よく、これだけでもう十分。





02_3 しばらくで3mほどの滝が現れる。左側を登れる・・・と思ったら、子供はこれが登れない、と言うより怖いようだ。ここまで、初めて沢に入って水の中も上も好きなように歩ける自由に楽しそうだったのだが。



03_2 さ~てどうしたものか。お茶を飲みながら考えていると、子供が流れの中の石をひっくり返し始める。無理に動いて怖がらせるよりここで水棲生物でも観察する方がよかろうと私もひっくり返すと、どの石ももれなく何がしか生物が張り付いて、これで結構盛り上がってしまう。



水遊びを適当なところで打ち切り、車に戻って犬切峠に向かう。作場平橋の駐車場は車が溢れていたが、これは水源祭りのためとのこと。あの台数ではさぞ笠取山は賑やかなことだろう。犬切峠に着くとこちらは車が一台おいてあるだけ。こちらに来て良かった。

04_2 防火帯を藤尾山に向かい、その最上部まで行ってみる。綺麗に刈り払われた草の斜面は歩きやすいことこの上ない。防火帯の方向に視界を遮るものはなく、その両脇は新緑に縁取られ、素晴らしい景観だ。空気が澄んで、遠方の緑も鮮やかだ。

05_2 どこに行ったかと問われると一言では答えられない、今回もそんな半端な山歩きだが、一之瀬川周辺どこも新緑が沸きたっていて、どこであれもうそこにいるだけで楽しい。そんな気分のまま、車で三ノ瀬の民宿石楠花に向かう。

石楠花の軒先で今歩いてきた藤尾山を眺めながらそばを食べる。今日は人の出入りが多いようだ。お茶を淹れてくれた方に尋ねると、ここの畑を借りています、今日は種を蒔きに来ました、とのこと。山里の作物と聞いて思わず質問を重ねると、蒔くのは花豆、これは涼しい気候を好むためこのあたりでは標高1000m以上必要で、更に更に、花は赤い!とのこと。思わぬところで山里の赤い作物がひとつ明らかになった。

石楠花の 軒の向こうに アカイハタ

奥に入って畑を眺めていると、以前ここを訪れたときの女将の言葉が蘇る。「この蕎麦は向こうの畑で作っています。」ということは昔はシロイハタだったのか。

シロイハタ 借りて今年は アカイハタ

このところ妙に歯車が噛み合っているようで、山に行くたびに知識が増える。頬が緩みっぱなし、妙な上機嫌を訝しげに眺める子供に奥多摩湖を見せ、帰路についた。

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2007年4月29日 (日曜日)

矢竹周辺(2007.04.27)

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27日(金)は少し時間ができたので、またまた矢竹に行ってきました。


03_1 まずは山椒沢へ降りる踏み跡を探すが、すぐには見つからず。綺麗な新緑に誘われて気が変わり、泣坂の頭南尾根を少し登ってみる。取り付きからしばらくは傾斜が急で緊張を強いられるが、800mあたりからか傾斜が緩み、ミズナラやモミ?の大木を交えた広葉樹の楽しい尾根に変わる。ここからしばらくで1000m圏の肩に登りつく。夕方には家に着く必要があり、あとはこの尾根を戻るだけなので、淡い緑の綾、それにサクラとツツジを眺めながらここでのんびり過ごすことにする。

肩からの下り、最後を山椒沢よりにとって再び踏み跡を探す。無理すれば降りられそうなところを二ヶ所すぎ、もう林道が見えるあたりでやっと踏み跡をみつける。ここから山椒沢に降りてみる。ただし、踏み跡は細く傾いていて、崩れたらただでは済みそうもなく、人には薦めない。

02_2 山椒沢橋から見下ろすと、切り立った崖の間にいくつか滝をかけているが(右の写真)、そのすぐ先に限っては森の美しい穏やかな流れだ(冒頭の写真)。好みの沢のようなので、機会があれば改めて歩いてみたい。







04_1 林道に戻り、中腹以下こちらも新緑に覆われて美しい宮地山の北斜面を眺めながら車へ戻る。先日の方(仮にA氏)を探しながら矢竹の集落を通過するが、まだ日の高い平日、道に人影はなくただ春の花の咲くばかり。

05_1









・・・後日談

実はA氏から電話番号を頂いており、28日に報告を兼ねて電話を入れてみました。シロイハタも話題になり、由来を尋ねたところ、29日に返事を頂けました。

かつてシロイハタにはソバ畑があり、花時に一面白く染まった。それがシロイハタの由来である、

もっと手前にクロハタという地名もあったが、こちらの作物は今のところ判らない、

とのことでした。

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2007年4月18日 (水曜日)

用グラツリ尾根(2007.04.15)

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15日は珍しく日曜日の山歩きでした。そしてまたも子供連れ。今のところ山で一日過ごすにはこれが一番無理がなく、このブログも看板変える必要ありか!?
歩いたのは大菩薩連嶺の用グラツリ尾根、これは楢ノ木尾根から南に落ちる二階谷右岸の尾根ですが、その半分です。

02_1 二階谷橋のすぐ先で北への踏み跡に入る。植林の中を巻き気味に少し歩くと自然林があらわれ、岩交じりのやや急な斜面にでる。子供を歩かせるには問題があるので、少し戻って植林の斜面を登る。登りついた尾根はやや痩せ気味。ここから尾根通しに登る。踏み跡はほとんどないが、尾根がやせているだけに判断に迷うところはなく、藪も少なく歩きやすい。ただ、時折まじる植林を含めて小さな木が多く、森の雰囲気はいまひとつ。

やがて登りが緩やかになり、平らなナラ立の頂上が見えてくる(冒頭の写真)。頂上一帯は名前とは裏腹にカラマツが多い。広い頂上でひと休み。カラマツの新芽はやっと5ミリほど、もう暫くすると新緑の綺麗なのんびりした山頂になりそうだ。

04 用グラツリ尾根を北に向かう。頂上の北東側は自然林だが、大きな木はなく若い二次林といった印象だ。シラカバの白がよく目立つ。西に北へ向かう送電線が見えてくる。それと同時に、しっかりした巡視路と出合う。巡視路は概ね尾根の西側をはしり、あたりにはカラマツの森が続く。2.5万図上、この尾根には広葉樹林記号が続き、立派な森を期待していたのだが、この点は完全に期待はずれ。しかし眺望は良く、富士山や雁ヶ腹摺山から姥子山、その山腹の林道がよく見える。

05 眺望を楽しみつつ巡視路をのんびりを歩いていると突然林道に飛び出す。一段落、というか終わっちゃった、そんな気分になるが、それでも尾根への取り付きを探しながらしばらく林道を登る。しかし、林道の山側は大部分がコンクリートで固められ崖になっている。しばらく歩き取り付きを見つけたが、この踏み跡は笹薮に入っていく。とても子供は歩けそうもない。ということでここから林道を下ることにする。改めてあたりを見回しながら歩くと、ふた抱えもありそうなミズナラをはじめ見事な木が目につく。伐採植林以前、巡視路周辺もさぞ見事な森が続いていただろうと思う。

矢竹まではずいぶん距離があり、退屈かと思うも、季節が進んだせいで動植物に動きがあり、それなりに楽しい。と、猪だ!という子供の声。先を見ると、確かに猪が走っている。気づいた時には、猪は向こうをむいて止まっていたとのこと。人間の方が先に気づくこともあるのか。今日の山歩き、私はやや期待はずれの気分だが、子供はこれで大逆転、野生の猪を初めて見たと大喜び。その後も山鳥を含めていくつか鳥の姿を目にして、結構な収穫のようだ。

やがて林道はミツバツツジやヤマザクラの咲く賑やかな雰囲気に変わり、まもなく矢竹の集落に到着する。地元の方とひとしきり立話。付近の踏み跡や植林の多寡から岩科小一郎氏の話まで、興味深い話をいくつも聞く。

・・・ふたりとも妙なところで満足した一日だった。

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2007年4月 2日 (月曜日)

宮地山とセーメーバン(2007.03.29)

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29日の木曜日は子供達が春休み、うちひとりを連れて宮地山とセーメーバンを歩いてきました。

林の集落に車をとめて廃車横から宮地山の南東尾根に取り付く。登り始めは植林のなか踏み跡が錯綜するが、尾根通しに行くと自然林にかわり、踏み跡がはっきりしてくる。アカマツが多く、それにコナラやモミ?が混じっている。しばらくで左に用沢を示す道標に出合う。用沢の集落から直接登れるならその方が良かったのだが、用沢側の取り付きはどこにあるのだろう。

Tsubaki 道のすぐ横にヤブツバキが咲いている・・・意外。ツバキは街中にいくらでもあるので有難味はないが、改めて考えると野性のツバキの花に出会った記憶は少ない。地味な花が多いこの季節、別格の花容だとも思う。ということで、しばらく眺めてヤブツバキをおおいに見直した。

天気が良く気温が高い。風も強いが心地良く、初夏を思わせる陽気だ。けれども周囲の木々は冬枯れのまま、東には鋸尾根、西にはセーメーバンへの尾根がよく見える。尾根はやや傾斜が強くなり子供は休みがちになるが、なんとか稜線にたどり着く。梢越しに楢ノ木尾根が望める。

02 ひと休みのあと西に向かう。緩やかで幅の広い尾根で落ち葉の自然林が続く。あいかわらずアカマツが多く時々カラマツやリョウブが混じる。子供も気持ち良いらしく、ひとりで走り出してしまう。さっきまでの苦しそうな様子とは大違い、放っておくと見えなくなってしまうので大声で呼び止める。






03 送電塔の横を抜けセーメーバンに続く尾根を南東に向かう。尾根の幅はさほど広くないが、やはり気持ちの良い森が続く。途中ほとんどアカマツの純林と言って良い一角がある。アカマツは昭和40年代によく植林されたそうだから、このあたりのアカマツはやはり植林かも知れない。薫風と表現したいような暖かい風に吹かれていると、アカマツの明るい緑を一瞬新緑かとみまがう。



踏み跡が分かれ、左に小さく登るとセーメーバンに到着。北から来ると頂上とは感じられないが、あたりを見回すと左に尾根が別れていて納得。ひと休みのあと、左に別れるその尾根に向かう。緩やかな尾根にははっきりと踏み跡があり、子供連れでも何の問題もない。キブシやダンコウバイの花を見ながらのんびり下って行く。

830mで東に別れる尾根に入るが、このあたりからいくらか藪っぽくなる。踏み跡も怪しくなって植林の急斜面の手前で消えてしまう。植林の縁にそって北よりに巻き気味に進むと左の尾根が降りてきて、そこで踏み跡に戻る。北に用沢の集落を見下ろしながらしばらく下るが、またしても踏み跡が怪しくなり、700mで南寄りに進むと踏み跡だか雨水の窪だか判らなくなってくる。藪っぽい斜面を適当に下っていくと林の集落が見え、やがて愛郷橋の北西200mほどの林道に飛び出した。

最後の下りは子供には厳しかったかなと感想を聞くと、木に摑まりながら降りるのがアスレチックみたいで面白かったとのこと。

Katakuri 車に戻り、葛野川のカタクリを見物してから帰路についた。

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2007年3月 3日 (土曜日)

鈴ヶ尾山(2007.03.02)

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2日の金曜日は本当に久しぶりに山に出かけました。とは言えまる一日出かける余裕がないのは相変わらず、前道志の鈴ヶ尾山を半日歩いてきました。

田幡橋のわきに車を置いて、歩き始めたのはもう昼の12時近く。昼食なのか畑から引き上げていく方に尋ねると、左に入る登り口を教えてくれる。ここから幡野山に登り、尾根づたい鈴ヶ尾山へ向かう。しばらくは植林が続くものの、500mを越えるあたりからかコナラにアカマツの混じる森に変り、植林はわずかに混じるだけ。特別見事な森というわけではないが、この標高でこれだけ広葉樹林が続くとそれだけで価値を感じてしまう。ただ、アカマツに立ち枯れの目立つことが気にかかる。

Suzugao02 さして日差しがあるわけではないが、風が暖かい。冬枯れの木々に混じって時折黄色の小花が目に付く。ダンコウバイかアブラチャン、今頃の季節に見分け方を調べては翌年の春には綺麗に忘れている花。


Suzugao03 小さな登降をいくつか繰り返して鈴ヶ尾山の頂上に着く。小さなスギがいくつか生えているのが落ち着かない。でも少し先に目をやると、小広いコナラの林が気持ちよく広がっている。平日の昼下がり、もちろん誰もいない。ここでゆっくりと腰をおろして、静かな冬枯れの森を堪能する。






頂上からひと下りで鈴懸林道に出る。大桑山から西北西に伸びる尾根を幡野に降りることも考えていたが、上半分が植林にびっしり覆われていて、とても歩く気になれず、今日の山歩きはここまで。あとは林道をのんびり幡野に下る。

Setsubun しばらくは植林のなか粗大ごみが目立ち辟易したが、里が近づくにつれ畑の縁や庭先に早春の花の咲くのどかな道に変り、久しぶりの山歩きを楽しく終えることができた








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2006年9月23日 (土曜日)

小楢山(2006.09.21)

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9月21日は小楢山に行ってきました。

登りは塩平から。入り口こそ僅かにヒノキが植えられているものの、緩やかな尾根には広葉樹が広がり、疎らな下草の間に踏み跡がはっきり付いている。踏み跡はいくらか交錯するが尾根筋を忠実に登っていく。1500m辺りで南側が小沢の源頭になり、カラマツ林が広がる。ここには昔炭焼き小屋でもあったのだろうか、建物の土台が残り、茶碗の破片が落ちている。その少し先で南からの尾根を合わせ小さな笹原を過ぎると尾根が痩せてくる。これを越えるとひとのぼりであっけなく登山道、母恋し道分岐から南に2、3分のところに出る。

02_5カラマツと広葉樹の混成林を小楢山に向かう。林床には朱色が点々と散らばっている。花は盛りを過ぎ、といって紅葉には早いこの季節、ベニテングタケの鮮やかさは嬉しい。




小楢山の山頂に着くとまずマルバダケブキの黄色の花が目につく。他には薄紫の野菊、ヤマラッキョウや咲き残りのマツムシソウも。背景にはシラカバの疎林。なかなか良い品を揃えた誰もいない静かな山頂なのだが、金属製の四阿や林立する看板標識のせいかどうも落ち着かない。一息入れて南へ向かう。

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05_4 大沢ノ頭で父恋し道を分けると道は細く浅くなり、ところによって草の上を歩くほどだ。道標こそあるが実質は塩平からの尾根と大差ない。

天狗岩はヒノキが林立してさほど展望はないが、下が切れ落ちて風通しよく木陰がむしろ気持ちよい。急傾斜の岩場、ならばここのヒノキは天然林だろうか。



06_6 南頭のあたり、あいかわらずカラマツと広葉樹の混成林だが尾根の痩せたところには潅木、おそらくミツバツツジが多く、春はどんな風景になるのか楽しみだ。みだれ岩では甲府盆地が見下ろせる。



一次の峠から西に下る。植林の殺風景な斜面に交錯する踏み跡を適当に下ると、すぐに林道跡にでる。やがてしっかりした林道にかわり森との間に2mを越える金網が続くようになる。稜線にあるなら鹿を意識しているのだろうが、こんな山麓に何のため?猪だろうか?そういえば集落のゴミ捨て場は厳重なつくりになっていたっけ。


07_6 洞雲寺の横から県道を塩平に戻った。






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2006年9月 6日 (水曜日)

八ヶ岳(2006.09.05)

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天気予報によると秋晴れは今日まで、とにかく眺めの良いところへ、ということで9月5日は八ヶ岳へ。富士見高原に車を置いて西岳、編笠山と回ってきました。

02_3 晴れ渡った秋の空、ゴルフ練習場の向こうには駒ケ岳から鋸岳の稜線がくっきり見えます。登山道はその左手から、八ヶ岳の裾野らしくカラマツやミズナラの茂る緩やかな道が続きます。あちこち野菊が咲いて、こちらも秋。

飛び出した林道を道標に従ってそのまま歩くと不動清水に至り、ここから再び登山道に入ります。西岳まで森の中、少しづつ傾斜の強くなる道を登ってゆきます。一本道なのですが、途中4回でしたか林道を横切り、やや興を削がれます。

小広い場所に西岳まで30分の標識を見ると、暫くで南が開けたガレ場に出ます。秋の空らしく駒ケ岳は相変わらずはっきりと、それに北岳、仙丈岳も望めます。

再び森に入り、暫くでそれを抜けるとそこはもう頂上。東に編笠山から権現岳が大きく見えます。特に目を引くのはギボシの岩峰で、西岳ならではの景観ではないでしょうか。(最初の写真) 赤岳と阿弥陀岳は梢越に頂上近辺が見えるだけ、もっと良いところがあるのではと期待しましたが、結局その後は編笠山までお預けでした。

頂上の一角にはマツムシソウが咲き、クジャクチョウが数匹飛んでいます。他にマツムシソウと色目を合わせたようなアブもいて、なかなか楽しいところです。

03_4 Abu

04_3 西岳から青年小屋までは緩やかな樹林帯、そこから積み重なった大岩を登って編笠山に到着。ここで今日初めて、赤岳と阿弥陀岳をはっきりと眺めます。当たり前のことですが、高山の山岳展望はやっぱり良いです。午後に入って雲は出てきても、一方で適度に消えているようで雷雲に発達する様子もなく、やはり秋を感じます。

編笠山で小一時間も過ごし、下りにかかります。最初は北面と同じように大岩の積み重なる道、それから黒木の森に入ります。展望を求めて八ヶ岳を選び、それは期待どおりでしたが、最高の見せ場は実はここからでした。

まずは苔の道。杉苔には花(?)をつけてる株があり、よく見るとなかなか味わいがあります。

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08_2 次いで、茶色の幹肌が美しい黒木の純林。さして大きな木ではありませんが、人を暫く立ち止まらせるだけの魅力はあると感じます。樹種の判らないのが情けないですが。



09_1 さらに下ると白樺が混じり始めます。ふた抱えもある大木がポツリポツリと混じり、これまたなかなかの見ごたえです。

ミズナラやカラマツが現れると、やがて林道を何度か横切るようになります。その最後が不動清水からの道。ここから朝通った道を戻って無事駐車場に到着しました。



西岳は寂峰、平日はさぞ静かな山だろうと考えていましたが、頂上は十数人で賑わっていました。人気の八ヶ岳、西岳もその一角であると再認識しました。

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2006年8月29日 (火曜日)

赤石山脈(2006.08.20-23)④ 白峰稜線

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最終日、3時前に目が覚めると星が見える。快晴だ。今日は北岳まで白峰の稜線を歩く予定で、一番展望の欲しい日。ついている。

02_2 間ノ岳の登りで太陽が顔を出す。近頃は日帰りの山歩きばかりで日の出を拝むのは久しぶり。その右には富士も綺麗に見える。

03_3 登りついた間ノ岳からの展望は素晴らしい。北は仙丈岳や甲斐駒ケ岳から槍穂高、南は塩見岳はもちろん赤石岳の右に大沢岳、中盛丸山、兎岳もはっきり見える。

07_2 北岳に近づくにつれ花が増えてくる。同時に雲が増えてきて次第に展望が失われていく。そして人も。5分とあけずに挨拶している。昨日、一昨日とはえらい落差だが、たまにはこんなのも良い。



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10_1 北岳に登りつくと話題の新三角点標柱を撮影して、すぐに北峰に移る。以前は登山道が北峰頂上を通っていたと記憶するが、今回はこれを巻く踏み跡が濃く、声は聞こえるが誰もやってこない。ここで最後のひととき。野呂川右俣沢を眺めたかったが、もう霧でなにも見えない。

11_1 北岳北峰をあとに稜線を北に向かう。しばらくで道標に従い尾根をはずれて南東に下る。草すべりから白根お池にかけてやはり花が多く大井川の上流とは比べ物にならない。稜線も山腹も北岳と間ノ岳の差はどこにあるのだろう。






15_2 白根お池から針葉樹林に入る。キノコを随分見かけたが、広河原発のバス時刻が気になりゆっくり観察している余裕はない。
花も展望もない道をひたすら下って、広河原バス停に到着。最終バスに乗り芦安に向かう。




芦安では例の坂を下って第6駐車場へと歩く。帰りはこの坂を歩くことになったか、と呟いていると道脇にアオ*セセ*の綺麗な姿。ささやかだけど、この駐車場は帰りも福の神だった。

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2006年8月28日 (月曜日)

赤石山脈(2006.08.20-23)③ 大井川東俣

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3日目の明け方、強い雨の音で目が覚める。今日は大井川東俣源流を歩くつもりだが、この雨では危なくて入れない。とは言え東俣は赤石山脈の真っ只中、今回見送ると次はいつになるかわからない。そんなことを考えていると雨は上がり、朝食を摂っている間に雲が切れてくる。井川越まで行って空を見上げていると青空が見えてきたので、予定どおり乗越沢を下って大井川東俣本流に出合い、三国沢を登って間ノ岳南西面の巻き道から農鳥小屋まで歩くことにする。
井川越から南に踏み跡を拾って下ると小沢に出るが、上に幕場があるだけにゴミが目につく。泥濘を我慢してすこし下ると水量が増えゴミがなくなるので、そこで沢支度。すぐに右から乗越沢の本流を合わせる。

02_1 沢全体に緩傾斜で、ひとつふたつある滝も簡単に巻ける。左岸はやや傾斜があり、黒くて節理の強い岩壁が目立つ。右岸は逆に傾斜が緩く樹林帯になっている。さしたる雰囲気の沢でもないので東俣本流へ急ぐ。









03_2 水量が増し、一段と傾斜が緩くなる頃、前方から次元の違う水音が聞こえだし、間もなく東俣の本流にたどり着く。出合いは車道を通せそうな広い河原で黄色い花が群落を作っている。






東俣は水量豊か、緩やかで両岸の開けた川で、黒木と柳の森が美しい。時折姿を見せる稜線に歓声を上げながら(独りなんで頭のなかで)歩くうち、両岸にダケカンバが姿をみせる。これだけ水量豊かで両岸をダケカンバに覆われた沢は他にどこがあるだろうか?

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07_1 左から急傾斜の小沢が次々と流れ込み、次第に水量が減ってくる。やがて右から農鳥沢が出合い、本流は三国沢と名前を変える。開けた草原で高山の雰囲気が加わってくる。






その少し先でダケカンバの疎林にマルバダケブキ、ハクサンフウロやキバナノコマノツメの咲く緩斜面にでる。東俣のお花畑とはここだろうか?さして広くもなくお花畑と呼ぶほどではないが、間ノ岳のカールを望みどこまでも続くダケカンバの静かな森の一角。新緑や紅葉の季節はさらに素晴らしいのではないか。

08_1本流より水量の多い枝沢を右に分けるともう水は僅か、それも2.5万図とおりに2650mあたりで消えてしまう。昨日間ノ岳の巻き道を歩いた人から大井川の水源は巻き道の上だったと聞いていたので、意外だった。










その巻き道は間ノ岳カールの中にはっきり見える。それを目標にハイマツのなか枯れ沢を登っていくと、再び水が現れ巻き道に登りつく。
天気が安定していればもっとゆっくり雰囲気に浸りたかったが、ともかく東俣上流の風景を見ることができて満足。雲が厚みを増し、怪しい様子なのですぐに巻き道を農鳥小屋へ向かう。

10 三国沢と農鳥沢を分ける尾根を越えるあたり、東俣上流の様子がよく見える。下では広いと感じた農鳥沢出合いも見下ろせばごく狭い。農鳥沢を越えて白峰主稜線に登りつけばひとくだりで農鳥小屋に到着。遠く雷の音が聞こえる始める。




09 この雷は夕方から激しくなり、強い雨とともに間欠的に深夜まで続いた。大展望のなか、甲府盆地から赤石山脈にかけて頻発する雷はたいへんな見ごたえではあったが、これで明日は下山できるのだろうか?

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2006年8月25日 (金曜日)

赤石山脈(2006.08.20-23)② 野呂川右俣沢

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2日目の朝、空は薄い雲に覆われているが、雨になる天気図とも思えず、予定どおり野呂川右俣を辿って三峰岳に登り、仙塩尾根を熊ノ平まで行くことにする。
野呂川左岸の道は小屋のすぐ先で仙塩尾根に登る道を右に分ける。道は左に曲がって野呂川を橋で渡るので、ここから道を外れてそのまま左岸の河原を適当に歩く。ところどころ踏み跡があるのだが、流れから離れがちで効率悪く、ここで沢支度をして水に入る。

12_1 まもなく左俣の出合。右俣が水量より多く、そこに左俣沢が横から流れ込んでいて、二股よりも枝沢の出合いという印象だ。



13_1 この辺りから傾斜が出てきて、小滝をかけるようになる。相変わらず辺りには柳の類が多く、背景に黒木を控えているせいか緑が淡く感じられ、新緑の沢を歩いているような錯覚を覚える。

14_2 緩やかな流れを淡々と歩くと、両岸がひらけ間ノ岳から三峰岳への稜線がはっきり姿をあらわす。写真赤丸の詰め上がり予定地点がよく見える。





あたりにはトリカブトや**(名前調査中です)が咲き伸びやかさと華やかさで気分が良い。あの白い花は?と思ってよく見ると白に僅かに桜色の差す色変わりのトリカブト。

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18_1 ここまで枝沢は全て見送り本流を辿ってきたが、2450m付近で右の枝沢にはいる予定なので気を配りながら歩いていると、右から細い沢が入ってくる。あまりに細くてこれが正しいのか確信が持てない。本流を少し登ってあたりの地形を観察しながらしばし熟考。やはりさきほどの細い沢が正しいようだ。左岸の尾根に入ってシャクナゲとダケカンバの藪を漕ぐことしばし、すぐ下にさきほどの沢が見えてくる。すでに枯れ沢になっている。これを登ると暫くで待望の三峰岳北面カールの末端に登りついた。

19 ここは森林限界でもあり、背後はダケカンバ、眼前にはハイマツの緩やかな斜面が広がっている。そのせりあがった先は間ノ岳から三峰岳への稜線だ。中白峰山の左肩に北岳が頭だけ出している。仙丈岳ははっきり見える位置だろうが雲に隠れている。
大きな岩の上に積み始めたばかりのケルン、ほんの数個だけ石がある。大きめの石を二つ追加していく。他には人の気配を感じさせる何もない静まりかえったカール。

20 と思ったらハイマツがガサガサ動いている。しばらく立ち止まっているとオコジョが顔を出した。焦げ茶と白の対照が鮮やか、これは撮影だとカメラを出すと、なんと自分から寄って来る。こんなところに住んでるんじゃ、人もカメラも生まれて初めて見るのかも知れない。



斜面は岩屑の積みあがりとハイマツ、それにウサギギクやヨツバシオガマなどが咲く草原が入り混じっている。

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岩屑の斜面を登っていくが、登るに従って傾斜が強まり、足元がグズグズ崩れて疲れるばかりでなかなか上に行かない。申し訳ないがハイマツと草原を踏ませてもらう。

24 登りついたのは三峰岳から80mほど東の鞍部。野呂川広河原から始まりグルッと180度、北岳を中心に回ってきたことになる。眼前に西農鳥岳が大きい。ここから眺める西農鳥岳は均整が取れた姿で、南から眺める赤石岳のような風格がある。その先は雲に隠れ、北方も相変わらず雲に隠れたままだ。








25 三峰岳を踏んで南に仙塩尾根を下る。三国平までは大岩にチシマギキョウの咲く道。その先でダケカンバの疎林に入るとこんどはマルバダケブキの大群落。最低鞍部の井川越からテントの間を少し登り返して熊ノ平小屋に到着。両俣小屋に比べ人が多く、賑やかだった。

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2006年8月24日 (木曜日)

赤石山脈(2006.08.20-23)① 野呂川中流

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やっとできたこの夏の連休、初日は両俣小屋までの林道歩き。半日行程なので出発は異例の午前7時過ぎ、日曜だというのにお盆の終わった中央道は大した渋滞もなく10時半には芦安に到着する。
過去、駐車場から溢れたことがないという言葉を信じてはいたものの、日曜のこの時間では不便な場所になるのではと危惧していたが、案の定割り当てられた第6駐車場は広河原行きのバス発着場から2~3分坂を下ったところにあった。暑いのにあの坂上るのかとがっくり来るが、考えてみればこれから4日間山を歩く人間のせりふとも思えず苦笑い。
しかし、駐車場を整理している方によればバスと同じく芦安-広河原を走る乗り合いタクシーはここまで拾いに来るとのこと。それではと、100円高いがこちらを頼むと中では無料の缶コーヒーを頂き、広河原にはバスより一時間も早く着いてしまうで、結局ずいぶん得した気分になる。

02 ということで広河原発北沢峠行きのバスには1時間以上の待ち時間ができて、どうするか一思案。北沢橋の到着時刻は歩いてもあまり差はなかろうし、野呂川の風景をゆっくり見物するのも良かろうと、今日の行程を広河原からに変更する。









03 北沢橋までの道は完全に舗装されている。歩く人はなく山小屋や警察の車がたまに走るだけの静かな林道だ。左に見下ろす野呂川は両岸の標高差にもかかわらず滝や廊下もなく淡々と流れている。林道が高いため流れは細く見えるが、釣り人がいると流れの大きさがよく判る。

04 あたりは黒木や柳の原生林に覆われ、足元にはクサボタンやキツリフネが咲く。
野呂川が左に向きを変えると小仙丈カールが姿を現し、久しぶりの高山の風景に心躍る。日差しは強いが、出発点が既に1500mを越えている緩やかな林道はさして暑くもなく、バスに少し遅れて北沢橋に到着。ここまで歩いたのは正しい選択だったと思う。

06 北沢峠への林道を右に見送り、北沢右岸を下る林道に入る。北沢出合いから野呂川左岸に戻るともう人臭い騒音は聞こえない。林道は細く未舗装で、山深さを感じる。ヨツバヒヨドリがあちこちに咲き、アサギマダラやハナカキミリが飛んでいる。
渓流足袋を履いた二人連れが休んでいて、きけば広河原から大仙丈沢まで釣り上がったとのこと。






07 林道は小仙丈沢、大仙丈沢、奥仙丈沢と回り込みながら次々と越えていく。静かな野呂川とは違って、小滝を連ねて賑やかに落ちてくる。大仙丈沢は両岸の開けた真っ直ぐな流れで奥のカールまで綺麗に望める。そのまま登っていきたい衝動を感じる。
やがて林道終点。両俣小屋の車が駐めてある。ここで左に続く踏み跡を辿ると野呂川に降り着く。広い岸には柳を含めて広葉樹が整然と生え、なんとものどかな風景だ。





08 葉の細いどこにでも見る柳の他に、葉の広い木が多くこちらは他で見た記憶がない。あとで両俣小屋の主人に尋ねるとそれも柳の一種ではないかとのこと。
このあたりも昔は林道があったのか轍跡の残る幅の広い道がところどころに残っている。それを山道が繋いでいて、この部分はおそらく旧林道があとかたもなく流されたのだろう。
遠くに鮮やかなテントが見えてきて両俣小屋に到着。黒木と柳に囲まれ、シシウドやトリカブト、ヤナギランが咲くこじんまりとした綺麗な小屋だ。主人も二人の従業員も頗る感じの良い方だった。

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2006年8月 8日 (火曜日)

南大菩薩(2006.08.02)

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金銀に 夏の陽弾く 曲り沢

緑陰に 駆ける白竜 金の道


2日の水曜日は南大菩薩。

沢で涼んだ後に稜線で花見を楽しむという計画でした。出発は竜門峡の駐車場、少し日川を下ると左に曲り沢右岸沿いの林道が分かれるので、これに入ります。

01_4 林道が大きくS字を描いて山腹を登り再び沢に戻ると暫くで左に踏み跡が別れます。そこには205号に至るとの標柱がありますが、これはどこへつながるのでしょうか?



林道が曲り沢を渡るところで支度を整えて沢に入ります。広葉樹林のなかをゆったり流れる沢でした。西向きの沢で午前中は日が入らず、水浴びしながらのお散歩は暑さとは無縁です。砂が多く、その柔らかい感触がまた快いこと。

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05_3 この砂ですが、流れの緩いところでは何故か表面が金色に光っています。砂金?と一瞬思いましたが、表面に堆積するからには密度が低いはず。花崗岩が多いのでそこから流れ出た雲母ではないでしょうか。


いたるところでアジサイが咲いていますが、この類はよく知らないので種類は判りません。他に目についたのはウバユリとギンバイソウ。

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スミナガシ(おそらく)が岩に張り付いていますが、飛んでも必ず同じ岩に戻ってきます。地味な蝶ですが、写真にすると鮮やか。蝶の記録にはなりませんが、ストロボとセンサーの分光特性の記録にはなりそうです。

10_2   大谷ヶ丸北峰から南西に落ちる小尾根の末端が二股になります。西尾根に詰めあがる予定なのではここは左にとります。そろそろ詰めあがる場所をさがしながら歩くと1350mあたりでやや左側が緩やかになります。 ここから山腹に上がりやや巻き気味に登ると西尾根の稜線1400m辺りに出ました。





13_8 踏み跡をみつけて気分はすっかり楽になったのですが、北峰への登りは結構きつくて涼しさも吹っ飛びます。          

                               



大谷ヶ丸の南峰を踏んでから湯ノ沢峠に向かいます。もう神経を使うところも傾斜のきついところもなくのんびり花見を楽しみました。一番目立つのはシモツケソウ、他にヨツバヒヨドリ、ウスユキソウ、カイ&タチフウロ。クガイソウやコオニユリ?は咲き始め。種類はわかりませんが、蕾を上げてこれから咲く花もいくつもありました。

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焼山沢沿いの道を下って焼山沢真木林道に出ると、朝ここに置いた自転車に乗り竜門峡まで滑走しました。距離が長すぎてブレーキをかける腕が疲れましたが、これまた楽しい時間でした。

17 一日とおして誰にも合わず、静かな山。でも人には合わずとも流れにはこれが沢山いました。その数たるや途中何度も踏みそうになったほどで、養う森の豊かさが推し量れそうです。

冒頭の句は後にコメントから移動しました。

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