尾瀬(2009.06.25)
このところ天気と休みの相性が悪くて暫く山はお休みでしたが、久々に好天の休日となった25日木曜日、尾瀬を歩いてきました。
尾瀬ヶ原は5年前にも歩いているのですが、尾瀬沼となると訪れたのは遠い昔、夏の記憶は綺麗に消えていて、白い雪原しか思い浮かびません。
今年は夏の尾瀬沼に出かけよう、と思い立ったのは春先のこと、日帰りの計画はとうに出来ています。北に行くほど晴れやすいとの天気予報で即決定、大清水に向かいました。
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
大清水から林道を1時間近く歩いて、一ノ瀬の休憩所で早くも最初の食事。今日は早立ちだったからもう空腹だ。
降りてきた方に花の様子などを聞いて出発。三平橋の脇から片品川に降り、その先で左に分かれるセンノ沢に入る。平凡な川原を少し歩くと赤茶色の滝が現れる。
流域面積のわりに水が多いような気がするが、このところ続いた雨のせいか、雪解け水のせいか、などと考えつつこれを越えると滑になる。凸凹が多いのだが、これが延々と続く。歩いても歩いても途切れることなく滑、立派。
朝のうちは曇りがちだったが、次第に晴れて陽射しが入ってくる。水キラキラ。最初は冷たく感じた水も、もう気にならない。
長かったその滑もついに終わって川原に変わる。が、それも僅か。今度は小滝が次々に現れる。水が多くてしぶきを浴びるが、気温も上がっていてむしろ気持ちよい。
やや大きな滝を越えると再び滑、今度は灰色に岩質が変わり、起伏が大きい。
左手に何か赤いものが・・・ムラサキヤシオの花が落ちている。尾瀬沼のムラサキヤシオは2週間以上前に開花情報が出ていた。今年はとうに諦めていて、ここまですっかり忘れていたのだが、これを目にして後悔と期待がむくむく頭をもたげてくる。
滝や滑はその後も次々に現れて、綺麗な景観を見せてくれるが、それを楽しみつつも、周囲の枝先が気に懸かる。
あった! 小さな株が枝先にまだ花を残している。
ほんの数輪に大喜び。
でも、それはほんの序章で、更に歩くと綺麗に咲いたムラサキヤシオが次々に現れ、小規模ながら群落になっている。しかも、僅かに蕾を混じえてほぼ満開、新鮮な花が圧倒的に多い。全く期待していなかっただけに大きなおまけを貰った気分。
セン沢田代に向って詰めに入る。流れが細くなり、次第に両岸の笹が覆いかぶさってくる。沢底の石が見えず、足さぐり。歩きにくい。左に笹薮のきれた湿地状の溝が見えるので、これに入ってみる。初めは歩き易かったのだが、これが大間違い。次第に西に向きを変え、笹の激藪の中で消えてしまう。
流れに戻ることも考えたが、あちらも最後は激藪かもしれず、このまま登山道のあるだろう北に向って藪に突っ込んでいく。長い、太い、枝別れしてる、3拍子そろった笹と格闘することしばし、何とか登山道に飛び出す。大した距離ではなかったが、精神的、肉体的な消耗は大きい。二つ目のおまけは厳しかった。
ツバメオモトの傍らで花を眺めながら暫く休み、登山道を北東に向う。少し下るとセン沢田代の標識があるが、あたりは笹原で湿原は見えない。もう笹藪に入る気にはなれず、そのまま皿伏山に向う。
あたりはシラカバ、オオシラビソ、それにダケカンバの森に覆われているが、そのシラカバの大きいこと。月初に、樺の木を幾重にも見通す八重樺原を素晴らしいと感じた。ここは黒木が混じり、深い笹に覆われ、その良さはないが、シラカバの大きさはその上を行く。単なる通過点と考えていた皿伏山、強く印象に残る。
道は下りに変わり、小さな湿原に出る。タテヤマリンドウが一面に咲いている。他にイワカガミやミツバオウレン。コバイケイソウももう咲いている。
ついで大清水平。こちらは木道沿いにワタスゲが目立ち、更にヒメシャクナゲ。ミズバショウも少しだが咲き残っている。ミズバショウを見に来たわけでもないけど、やはり嬉しい。それに、もしかしたら尾瀬のミズバショウは初めて見るのかも知れない。
尾瀬沼の南岸に降り立つ。沼の向こうに燧ヶ岳を望み、尾瀬沼ってこんなに大きかったか。絵になる。
沼の休憩所に休んでいる人がひとり。一ノ瀬からここまで誰にも合わなかったことに気づく。こんなに静かな尾瀬なら、また来よう。
三平峠から大清水に下り、帰路についた。



















最近のコメント